第2戦〜堅実な走りでデビュー戦を3位表彰台で飾る

Audi Team Hitotsuyamaは、2022年6月3日〜5日、静岡県の富士スピードウェイで開催されたENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook 第2戦 「NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レース」のST-Zクラスに参戦しました。

24時間の長丁場で、ライバルたちがマシントラブル、アクシデント、ペナルティに苦しむなか、チームはそれらとは無縁の堅実な走りで24時間を駆け抜け、デビュー戦を3位表彰台で飾り、幸先の良いスタートを切りました。

予選

この第2戦から2022シーズンのスーパー耐久にシリーズ参戦するAudi Team Hitotsuyama。

2021年の富士24時間にAudi R8 LMS GT3でST-Xクラスに参戦したジェントルマンドライバーの本多秀朗をAドライバーに据え、これをプラチナドライバーの宮田莉朋(Bドライバー)、FIA-F4などで活躍してきた若手の神晴也(Cドライバー)がサポート。

さらに、Audi A1 Fun Cupで好成績を収めた阿野雄紀(Dドライバー)を加えた4名がレギュラードライバーとしてシリーズに挑みます。

そして、走行距離が長い今回は、Audi A1 Fun Cup出身の藤井優紀がEドライバーとしてスポット参戦します。

 

5月10日のテストデーがマシンの初走行となり、それ以降、走行の機会がなかったことから、公式予選前日の練習走行では、宮田が中心となりマシンのセットアップを進めます。

そのぶん、ドライバーの練習時間が限られた状況のまま、6月3日の予選を迎えることに。

スーパー耐久ではAドライバーとBドライバーの合算タイム順で決勝のスターティンググリッドが決められます。

チームは、Aドライバーの本多には予選通過基準タイムのクリアを、Bドライバーの宮田にはクラストップタイムのマークを、それぞれの目標として設定。

今回は、本多が前日の練習走行を1秒以上上回る1分56秒193をマークし、余裕で予選通過基準タイムをクリア。

一方、宮田がマークした1分47秒319は、堂々のクラストップタイムでした。

A/Bドライバーの合算タイムはクラス6番手で、#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4は総合20番グリッドからのスタートとなりました。

 

決勝

いまにも泣き出しそうな曇り空のもと、富士スピードウェイでは、6月4日午後2時59分、ローリングスタートにより24時間レースの火蓋が切られました。

#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4は神がスタートを担当。

序盤にクラス3番手までポジションを上げた神は、その後も速いペースで周回を重ね、51周目にはクラス2番手、そして、54周目にはクラストップに踊り出ます。

程なくして#310 GR SUPRA GT4とテール・トゥ・ノーズのトップ争いを繰り広げることになりますが、#310にタイヤトラブルが発生し、#21の神はトップを守り切ります。

その後、神は85周、2スティントを終えたところで本多にステアリングを託しました。

本多もまた事前の練習が不足していましたが、堅実な走りで周回を重ねていきます。

そして陽が傾いたころに藤井にバトンタッチ。周囲の明るさが急変する難しいコンディションにもかかわらず、藤井は速いペースで周回を続け、阿野にマシンを委ねました。

阿野も不慣れな夜間走行を着実にこなし、午後9時前に、“深夜担当”の宮田にドライバー交替します。

この時点で#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4はクラストップから5周遅れの5番手を走行。

宮田は速いペースで先行する#19 BRP★SUNRISE-Blvd718GT4MRに迫り、252周目にはこれをパスしてクラス4位に浮上。

その後も神、宮田の2人で厳しい深夜枠を乗り越え、ナイトセッションが終りを迎えた午前5時過ぎに、クラス4番手、トップから6周差で藤井に交替します。

その後、阿野からマシンを受け継いだ神が快走していたスティントで、レースが急展開。

クラストップを走っていた#22 718 Cayman GT4が517周目にマシントラブルで戦線離脱。

これにより、午前8時半頃には#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4が表彰台圏内の3位に浮上します。

このポジションを守りながら、さらに上を目指すために、チームはドライバーの出番を急遽変更し、終盤を宮田と神に託すことにしました。

2位を走る#885 シェイドレーシング GR SUPRA GT4との差は4周まで開いていましたが、上位を上回るラップタイムを連発する宮田と神がその差を詰めていき、残り6時間半で2位との差を2周まで縮めました。

最終的にはクラストップの#500 5ZIGEN AMG GT4から5周遅れの3位でフィニッシュし、デビュー戦を表彰台で飾りました。

 

 

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