最終戦〜アクシデントに見舞われながらも、6位完走でシーズンを締めくくる
予選
決勝
快晴に恵まれた鈴鹿サーキットでは、11月27日午前10時45分、5時間にわたる戦いの火蓋が切られました。
Audi Team Hitotsuyamaは、いつもどおり、神がスタートを担当。
今回は神が連続2スティントを走り、リードを広げる作戦でしたが、いざレースが始まるとオープニングラップからいきなりFCYが導入され、さらに神が担当した第1スティントだけでもFCYが4回、セーフティカーが2回導入される荒れた展開に。そんな中で神は自己ベストの2分14秒500をマークするなど持ち前の速さを発揮して、13周目にはクラストップに踊り出ます。
しかし、度重なるFCYやセーフティカーランで後続とのリードを稼ぐには至らず、ピットストップのタイミングもうまく合わなかったことから、チームは神の連続スティントの予定を急遽変更し、30周が終わったところで阿野雅樹へドライバーを交替。
セーフティカーラン中のピットストップにより、少ないタイムロスで阿野雅樹をコースに送り出すことができました。
ところが、セーフティカーランが解除されたその周、阿野雅樹がS字コーナーを走行している場面で、ST-TCRクラスの1台がインを刺し、#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4に接触。そのはずみでマシンはスピンし一時ストップする事態に。
幸いマシンは走行が続けられる状態で、阿野雅樹はすぐにコースに復帰することができました。
しかし、フロントタイヤにダメージを受けたことで、高速コーナーでアンダーステアが強まるなど厳しい状況となり、思うようにペースを上げることができませんでした。
それでも24周、ジェントルマンドライバーに課せられた義務走行時間の60分を走り抜き、第3ドライバーの阿野雄紀にマシンを託しました。
タイヤ交換をともなうピットストップののちにコースに送り出された阿野雄紀は、専有走行などでの走り込みが足りない状況にもかかわらず、ときおり2分20秒前後のタイムをマークしながら、着実に周回を重ねていきます。
そして、19周を終えたところで、最終ドライバーの宮田にステアリングを委ねました。
この時点で#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4はクラス6番手、5位とは1周以上の差がありました。
事前の走行が公式予選だけという宮田でしたが、チームベストの2分14秒113を叩き出すなど速いペースで周回を続け、途中1度の給油ストップをはさんで、ゴールまでの約1時間半、40周を走り切ります。
さすがの宮田でもポジションを上げることはできませんでしたが、#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4を6位完走に導きました。
今シーズンはこの第7戦をもってシリーズが終了し、#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4は5戦中2戦で表彰台を獲得しました。
この結果に加えて、参加するドライバーやスタッフ、応援してくださるスポンサーやファンの皆さまとともに、いつも楽しいレースができたこと、感動を共有できたことが何よりの収穫です。
あらためて、この1年間の応援やご支援を、チーム一同、心より感謝申し上げます。