2021 開幕戦〜スポット参戦の藤井優紀、惜しくも表彰台は逃すも速さを見せる

2021 開幕戦〜スポット参戦の藤井優紀、惜しくも表彰台は逃すも速さを見せる

Audi Team Hitotsuyamaは、2021年4月3日、4日、静岡県の富士スピードウェイで開催された「TCR Japan Series 2021 Round 1 FUJI SPEEDWAY」にスポット参戦しました。

藤井優紀は残念ながら表彰台には届きませんでしたが、ポールポジション獲得やレース中のファステストラップをマークするなど、その速さを見せることができました。

Qualify

Audi Team Hitotsuyamaは、2020年のAudi A1 Fun Cupでシリーズチャンピオンを獲得した藤井優紀をドライバーに起用し、この開幕戦に挑みました。

マシンとチームは、2020年に篠原拓朗がシリーズチャンピオンを獲得したときと同じで、万全の体制で藤井をサポートします。

 

まずは4月3日の午前7時45分から、15分間にわたるSaturday Seriesの予選が行われました。

藤井は1回目のタイムアタックで1分48秒101をマークしトップに踊り出ます。

さらに次の周には自己ベストを更新する1分47秒650を記録しました。

最終的には1分47秒588を出した#19 HIROBON選手にコンマ062秒遅れの2番手で決勝に進みます。

 

デビュー戦ということで少し肩に力が入っていた藤井でしたが、直後に行われたSunday Seriesの予選では驚異的なパフォーマンスを見せます。

藤井がマークした1分46秒681は、気候を考慮すれば、昨年12月に篠原がマークした1分45秒962のコースレコードに匹敵するもの。

藤井は2番手の#19 HIROBON選手にコンマ903の差をつけ、堂々のポールポジションを獲得してみせました。

 

Saturday Series Final

3日の午後1時10分からは、20分プラス1周のフォーマットで、Saturday Seriesの決勝レースが行われました。

薄い雲が上空に広がる天候のもとでレースはスタート。

本格的なレーシングカーでのスタンディングスタートは初めてという藤井はやや慎重になりすぎたのか、

ポールポジションの#19 HIROBON選手に加えて、3番グリッドからスタートした#7 井上選手にも1コーナーで先行を許してしまいました。

 

しかし、走り出せば速さで上回る藤井は、3周目の1コーナーで#7 井上選手を捉えて2位に浮上。

ただ、2位争いをしている間に、トップの#19 HIROBON選手とは5秒以上の差が生まれていました。

ここから藤井は必死に追い上げ、8周を終えたところでトップとの差を2秒787まで詰めました。

すると9周目、1コーナーでストップしたマシンを回収するためにセーフティカーが導入。

セーフティカーが解除されるとレースはファイナルラップを迎え、レースは1周の超スプリントレースとなりました。

 

再スタートの直後、藤井は1コーナーで一度は#19 HIROBON選手の前に出ましたがトップを奪うことは叶わず、そのまま2位でチェッカードフラッグを受けます。

ところが、再スタートの際に、#19 HIROBON選手と藤井の2名が、ピットレーンを走るセーフティカーを追い抜いてしまい、これに対しセーフティカー導入手順違反の裁定がくだったために、ともに30秒のペナルティ。

これにより、藤井の2位は幻となり、結果的には9位でデビュー戦を終わることになりました。

 

Sunday Series Final

翌4日の富士スピードウェイは上空に厚い雲が広がるものの、幸い雨はまだ降り出さず、ドライコンディションでレースが行われました。

このレースでポールポジションを獲得している藤井は、なんとかスタートを上手く決めてそのままフィニッシュまで逃げたいところでした。

しかし、藤井は慣れないAudi RS 3 LMSのスタンディングスタートでエンジンをストールさせてしまい、一気に最後尾まで順位を落とすことに。

1周を終えたところで藤井はトップから6秒928遅れの8位。

ここから追い上げを見せる藤井は5周目に7位、7周目には6位、8周目には5位、10周目には4位までポジションを上げ、3位の#73 大蔵との差を2秒039まで縮めます。

しかしレースは13周でファイナルラップを迎え、ラップタイムで優る藤井でしたが、#73 大蔵にはコンマ871秒及ばず、3位表彰台を逃す結果となりました。

 

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