近年増加しているエコカー(省燃費性能が高い車両)に使用するエンジンオイルは、従来の自動車のエンジンオイルと比較し、どんな違いがあるのでしょうか? 実はエンジンオイルとしては、従来の自動車用と大きな違いはありません。 違いがあるとすれば、それは【SAE粘度】(エンジンオイルのかたさ)です。 特にエコカー(省燃費性能が高い車両)に関しては、高粘度のエンジンオイルではその粘性が抵抗となりパワーロスしてしまう場合があります。そのため燃費を向上させるために低粘度オイルが指定されています。ですので、メーカー指定粘度の低粘度オイルの使用が推奨されています。 エンジンオイルの粘度に関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。気になる方はご覧ください→エンジンオイル粘度の正しい選び方 さて、一般的に低粘度エンジンオイルと言われるのは、下記の粘度でしょう。 これらの低粘度エンジンオイルは、エコカーのみならず年式の新しい最近のスポーツカー(86/BRZ/フェアレディZ/等)にもメーカー指定されるようになって来ました。スポーツカーであっても燃費の良さがユーザー様から求められる時代です。 オイルに詳しい方は柔らかいオイルに対して抵抗感もあるかと思いますが、チューニングしたりサーキット走行でもない限りは、メーカー指定粘度の使用で間違いありません。新車のエンジンはエンジンオイルの粘度とセットで開発されており、基本的には取扱説明書にある指定エンジンオイル粘度を使用しましょう。 では、ハイブリッド車ではどうなのでしょう?ハイブリッド車では、普通車よりもエンジンが動いている時間が短いため、油温が上がりにくい、という特徴があります。エンジンオイルはエンジンからの熱を吸収し適正な粘度まで柔らかくなり、その性能を発揮します。そのため、頻繁にエンジンが停止し、油温が上がりにくいハイブリッド車では、エンジンオイルが柔らかくなりにくく、硬いエンジンオイルが抵抗になってしまいます。それでは折角のハイブリッド車の長所である燃費を稼ぐことが出来なくなります。 こういった理由から、ハイブリッド車に高粘度エンジンオイルは不向きなのです。 高粘度エンジンオイルはターゲットとしているエンジンの発熱量が高いことが前提となっていますので、エンジン発熱量の低いハイブリッド車への使用は控えた方がいいでしょう。 特に、高温側のSAE粘度が 40、50、60 などの硬いエンジンオイルの使用は控えましょう。 次に、ハイブリッド車は普通車と比べるとエンジンを停止、再始動させることが多いですね。 エンジンが停止状態では、エンジン内部でエンジンオイルの循環も停止します。そこでエンジン停止時には、有機モリブデンという添加剤が固体となり金属と金属の摩擦を抑える機能を果たしています。 有機モリブデンに関しては、API規格 SPグレード の製品では、すべてに添加されています。ですから、特にハイブリッド車用のエンジンオイルだけに有機モリブデンが配合されている訳ではありません。あえてハイブリッド車専用オイルということであれば、この有機モリブデンの配合量を増やしているエンジンオイルが適合すると思います。 ちなみに、TAKUMIモーターオイルのHYBRIDシリーズには、この有機モリブデンの配合量を増やし、ハイブリッド車向き、またはスポーツカーへの潤滑性能アップを狙った特性に仕上げています。 TAKUMI HYBRID 0W-16/ 0W-20/0W-30 ハイブリッドカー&現代スポーツカーにお乗りの方は、是非お試しください。 2016年頃から日産から販売が開始された先進技術自動車の日産e-POWER。よく耳にはするけど実際はよく知らなかったりしませんか? このe-POWER車はハイブリッド車と電気自動車のいいとこどりと言いますか、中間地点に位置づけられる自動車です。具体的な仕組みとしては、エンジンと電気モーター駆動を切り替えて走るハイブリッド車と異なり、常に電気モーター駆動で走ります(電気モーター駆動しかしません)。そして、モーターへ電力を供給するバッテリーへの充電をガソリンエンジンが担うという仕組みになっています。 ●ハイブリッド車・・・ガソリンエンジンと電気モーターを切り替えて走る ●e-POWER車・・・ガソリンエンジンで発電した電気で、電気モーターのみで走る ややこしいのですが、こうなっています。 前置きが長くなりましたが、つまりe-POWER車はガソリンエンジンを搭載しているので、当然のことながらエンジンオイルの交換が必要になります。 但し、通常のガソリンエンジン車と違い、発電機として頑張るエンジンになりますので、エンジン回転数はほぼ一定で駆動され、「高回転まで回す」とか「上まで気持ちよく吹けあがる」と言うようなことはありません。 愛車を大切にされている皆さまならお判りと思いますが、負荷が少なめなe-POWERのエンジンも低粘度エンジンオイルが指定されています。そしてこのエンジンオイルも特にe-POWER用に特別にチューニングされているエンジンオイルという訳ではないのです。 静粛性や省燃費を大切にするe-POWER車にも、是非TAKUMIモーターオイルの低粘度シリーズをお試しください。 TAKUMI HYBRID 0W-16/ 0W-20/0W-30 【まとめ】 – ハイブリッド&エコカー用のオイル - 1.エコカー用のエンジンオイルは、低粘度でOK 2.ハイブリッド車用のエンジンオイルは、低粘度でOK! 3.e-POWER車用のエンジンオイルも、低粘度でOK!! ご自身がクルマスタイルを考えて、愛車の目的にピッタリなエンジンオイルを選びましょう! 低粘度エンジンオイル(例) 0W-16/0W-20/0W-30 燃費を重視する乗り方や、始動性が気になる方、国産の高年式スポーツカー(メーカー指定粘度が0W-20/0W-30)にお乗りの方は、こちらの低粘度エンジンオイルであるHYBRIDシリーズがお勧めになります。 ちなみに、HYBRID(ハイブリッド)と言うネーミングですが、ハイブリッド車用と言う訳ではなく、2種類のベースオイルにハイブリッド処理を行い、製品化したことから名付けられました。ハイブリッド車以外にも使用できます。 TAKUMIモーターオイルでは、レース用から街乗り用、旧車用まで豊富なラインナップで、お客様の好みに合うエンジンオイル・ギアオイルを各種取り揃えています。 【ラインナップの一部をご紹介】 高回転を多用する乗り方、スポーツカーで峠を攻める!という方は、燃費よりもパワーを出せる高粘度のエンジンオイルがお勧めです。 高粘度エンジンオイル(例) MICRO TITANIUM MELT(マイクロチタン)シリーズ 5W-30/5W-40/10W-55/15W-60 高性能エンジンオイル+マイクロチタンによる潤滑性能とエンジン内部クリーニング作用をプラス。パワーアップした愛車を長く乗りたい方に最適です。 0W-40/5W-50/10W-40/10W-60 ハイパワー車、高性能車、サーキット走行に求められる性能を純粋に追求したモデル。愛車本来のパフォーマンスを発揮したい方に最適です。 高粘度というのも、あくまでSAE粘度10~20番アップが限界だと考えてください。 それ以上の硬いオイルを使用するとオイルの粘度にエンジンパワーが負けてしまい、エンジン回転数の上昇が遅くなりクルマが重く感じるようになります。 5W-30 → 5W-50 or 10W-40 or 10W-50 もちろん、チューニングを施して、エンジンパワーを上げている車両はこの限りではありません。 低粘度エンジンオイル(例) 0W-16/0W-20/0W-30 燃費を重視する乗り方や、始動性が気になる方、国産の高年式スポーツカー(メーカー指定粘度が0W-20/0W-30)にお乗りの方は、こちらの低粘度エンジンオイルであるHYBRIDシリーズがお勧めになります。 ちなみに、HYBRID(ハイブリッド)と言うネーミングですが、ハイブリッド車用と言う訳ではなく、2種類のベースオイルにハイブリッド処理を行い、製品化したことから名付けられました。ハイブリッド車以外にも使用できます。 中粘度エンジンオイル(例) 5W-20/5W-30/5W-40/10W-40 普段は街乗りでサーキットには行かないけど、たまにアクセル多めに踏むよ、という方で、コスパの良い高品質なエンジンオイルを使いたい!というユーザー様へ最適なエンジンオイルです。 当社の主力製品でもあります。 「解説は読んだけど、やっぱり自分で選択するのは不安だ…!」という方へ! TAKUMIモータオイルでは皆さまに合ったオイルや添加剤に関するアドバイスを受け付けております。 こちらのリンク【適正オイルのご質問】よりお気軽にお問合せください。 TAKUMIモーターオイルでは、高性能ギアオイルもご用意しております。 75W-90/80W-90 / 75W-140/85W-140
ハイブリッド&エコカー用のオイル
1.エコカー用のエンジンオイルとは?
2.ハイブリッド車用のエンジンオイルとは?
3.e-POWER(イーパワー)車ってどうなの?