第3戦〜ゴール目前で無念のリタイア
Audi Team Hitotsuyamaは、2023年7月8日〜9日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されたENEOSスーパー耐久シリーズ Supported by BRIDGESTONE 第3戦「SUGOスーパー耐久3時間レース」のST-Zクラスに参戦しました。
時折雨が降る不安定な天候のもと行われた決勝レースは、後半に追い上げを見せたものの、ゴールまであと数分というところでマシンがストップし、惜しくもリタイヤという悔しい結果になりました。
予選
決勝
上空を覆う厚い雲から霧雨が舞い始めたスポーツランドSUGOでは、7月9日午後2時、ローリングスタートで3時間耐久レースが始まりました。第1ドライバーを務めるのは山脇。3レース目にして初めてスタートを担当します。ライバルたちのほとんどが最初のスティントをプロドライバーに任せており、さらに、スタート後は時折雨が強まるといった厳しいコンディションにもかかわらず、山脇はマシンを上手くコントロールしながら、38周、60分強のセッションを無事に駆け抜け、第2ドライバーのウォーキンショーにステアリングを託します。
タイヤ交換は行わず、給油のみでコースに復帰したウォーキンショーは、クラストップから2周の遅れを取り戻すべく、ペースを上げていきます。この時点で#21 ベンチャー投資のファンディーノ Audi R8 LMSはクラス8番手で、7位の#19 BRP★SUNRISE-Blvd718GT4RSとは70秒あまりの差がありました。しかしレースが折り返しを迎えるころには#19 718GT4RSとの差は約45秒まで縮まっていました。
スタートから約1時間45分が経過したところで、クラストップを走行していた#885 シェイドレーシング GR SUPRA GT4 EVOがコースアウトしマシンを停止。これによりFCY(フルコースイエロー)が導入され、その後、セーフティカーに切り替わりました。チームはこの機にウォーキンショーをピットに呼び寄せ、第3ドライバーの神に交替。当初、タイヤ無交換を想定していましたが、大事を取ってリア2本を交換し、神をコースへと送りだしました。
この作戦が功を奏して、セーフティカーが解除された71周の時点で神がドライブする#21 Audi R8 LMSは、#19 718GT4RSの約4秒後方に迫り、それから9周後には#19 718GT4RSをオーバーテイクしてクラス5番手に浮上します。一方、後方からは#34 SUN’S TECHNO AudiR8LMS GT4が追い上げを見せ、レースも残り20分というところでこの2台がテールトゥノーズの5位争いを演じることに。神は約10周にわたり#34 Audi R8 LMSを抑えましたが、フィニッシュまであと数分というところで#34 Audi R8 LMSが#21 Audi R8 LMSの左リアに接触。これがもとで#21 Audi R8 LMSの左リアタイヤはバーストし、最終コーナー先の上り勾配でマシンは停止しました。
レースはそのまま終わりを迎え、チェッカードフラッグを受けられなかった#21 Audi R8 LMSは109周、2時間57分の力走にもかかわらず、惜しくも完走を逃す悔しい結果に。一方、リタイヤ扱いにはなりましたが、セーフティカー導入時のピットストップの判断がうまくいったり、第3スティントで神がAudi R8 LMS GT4の速さを見せることができたりと、評価できる点も多かったSUGOの第3戦。次のオートポリスでは必ず雪辱を果たしますので、引き続き応援をよろしくお願いします!