第4戦〜表彰台に迫る4位でフィニッシュ

第4戦〜表彰台に迫る4位でフィニッシュ

Hitotsuyama Racingは、2024年9月7日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催されたENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE 第4戦「もてぎスーパー耐久 5Hours Race」のST-Zクラスに参戦しました。

クラス9番手からスタートした#21 Hitotsuyama Mercedes-AMG GT4は、着実なレース運びで終盤には4位に浮上。最後は3位の背後に迫りましたが、7秒480及ばず4位でフィニッシュ。次戦に向けて、念願の表彰台獲得への手応えを得ることができました。

公式予選

前戦のオートポリス戦で、決勝レース後半にギアがシフトアップしにくいという症状に見舞われていた#21 Hitotsuyama Mercedes-AMG GT4。この第4戦に備えて、チームがギアボックスを分解してパーツをチェックしたところ原因が判明。その対応などをしっかりと行い、万全の態勢でもてぎの第4戦に臨みました。

ドライバーは第3戦のオートポリスと同じ顔ぶれ、すなわち、A:山脇大輔、B:ショーン・ウォーキンショー、C:ジェームス・プル、D:川端伸太朗の4名で5時間耐久に挑みます。

今回は参加全クラスが予選と決勝レースを1日で行うスケジュールが組まれ、朝から夏の強い日差しが降り注ぐモビリティリゾートもてぎでは、さっそく朝8時から公式予選が始まりました。まずは8時20分から、ST-Zクラスを含むグループ1のAドライバーが20分間の予選に挑み、山脇がドライブする#21 Hitotsuyama Mercedes-AMG GT4は、計測2周目にマークした2分3秒075がベストタイムとなりました。

続いて9時5分にはグループ1のBドライバーが、Aドライバーより短い15分間のセッションでタイムアタックを行いました。ウォーキンショーは計測1周目にいきなり2分1秒032を叩き出し、これがベストタイムになります。

決勝レースのスターティンググリッドはAドライバーとBドライバーの合算タイム順で決まり、山脇とウォーキンショーの合算タイムはクラス9番手で、総合15番手からのスタートとなりました。

そのあと、C/Dドライバーによる予選が行われ、プルが2分3秒031、川端が2分3秒208をマークして、予選通過基準タイムをクリアしています。

決勝

予選終了から1時間40分後には、決勝レースに向けてスターティンググリッドへの試走が始まり、厳しい暑さのもと、12時30分にはフォーメーションラップが始まりました。ライバルの多くがプロのレーシングドライバーをスタートに起用するなか、#21 Hitotsuyama Mercedes-AMG GT4はジェントルマンドライバーである山脇がスタートを担当しました。

ローリングスタートにより戦いの火蓋が切られた決勝は、このところGT3マシンを駆り他のレースで経験を積んできた山脇が、着実なドライビングで安定した周回を重ねていきます。Aドライバーの山脇には、今回75分の規定走行時間が課されていますが、スティント後半はAドライバーのなかでは最速タイムをマークしたり、ときにはプロドライバーとほぼ同じペースで周回するなどして、その成長ぶりをアピール。そのまま36周、約80分をしっかりと走り切り、プルにマシンを託しました。

リアタイヤ2輪を交換し、クラス9番手でコースに戻ったプルは、さっそくクラス8番手を走る#26 raffinee日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4に迫っていきます。当初2台には17秒以上の差がありましたが、ときおり2分4秒台の速いペースを続けるプルは、56周を終えた時点でその差を10秒以下とし、さらにその10周後には#26 Z NISMO GT4の背後にぴったりと迫りました。しかし、#26 Z NISMO GT4のドライバーは百戦錬磨の荒 聖治選手だけに、その後数周にわたるテールトゥノーズのバトルでもプルのオーバーテイクを許しません。そこでチームは70周を終えたところでプルをピットに呼び込み、ドライバーをウォーキンショーに交替させ、レースの流れを変えることにしました。

タイヤ4輪を交換してコースに復帰したウォーキンショーはこの時点で8番手。77周目には、篠原拓朗選手に変わった#26 Z NISMO GT4をオーバーテイクするなどして6位にポジションを上げると、84周目には#52 埼玉 GB GR Supra GT4をかわして5位に浮上。その後も反撃に勢いは衰えず、ライバルとのピットインのタイミングに違いもありましたが、107周目以降はクラス2番手を走行し、110周を終えたところで、川端にドライバー交替しました。

リアタイヤ2輪を交換した#21 Hitotsuyama Mercedes-AMG GT4でコースに向かった川端は、その時点でクラス5番手。4位の#22 EBI GROUP Cayman GT4 RS CSとは約10秒の差です。川端は2分3秒742のチームベストを叩き出す速さで先行する#22 Cayman GT4に迫り、#22 Cayman GT4がピットストップしたあとには3番手を走る#20 NANIWA DENSO TEAM IMPUL Zを追う展開に。レースは残り30分、2台のギャップは17秒ほどでしたが、川端は今シーズン初の表彰台獲得に向け、周回を重ねるごとに#20 IMPUL Zとの差を縮めていきました。最後は7秒480まで詰め寄りましたが、5時間が経過した決勝レースはここでチェッカードフラッグが振られ、#21 Hitotsuyama Mercedes-AMG GT4は4位でフィニッシュしました。

あとわずかというところで惜しくも3位は逃しましたが、表彰台獲得へまた一歩近づいた#21 Hitotsuyama Mercedes-AMG GT4。次戦の鈴鹿こそはMercedes-AMG GT4とともに今シーズン初の表彰台を狙いますので、引き続き応援をよろしくお願いします!

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