2024 Audi A1 Fun Cup Round 3 ~富士~

2024 Audi A1 Fun Cup Round 3 ~富士~

3月に筑波サーキットで開幕したAudi A1 Fun Cup。シーズンの折り返しとなる第3戦が2024年7月13日に富士スピードウェイで開催されました。

午前中に行われた予選では、第2戦でポール・トゥ・ウィンを飾った#102 森 慎一がポールポジションを獲得。そして午後の決勝レースでも速さを見せつけ、2戦連続ポール・トゥ・ウィンの快挙を成し遂げました。

梅雨のまっただなか、上空に雲が広がる富士スピードウェイでは、Beetle Fun Cup、FCR-Vitzとの混走で、Audi A1 Fun Cup第3戦が開催されました。Audi A1 Fun Cupには14名がエントリーしましたが、直前に1名が体調不良を理由にキャンセルしたため、13台によるレースになりました。

まずは10時55分から公式予選が始まりました。このセッションには13台のAudi A1 Fun Cup Carに加えて、Beetle Fun Cupが1台、FCR-Vitzが15台のあわせて29台が、各クラスのポールポジションを目指して、20分間のタイムアタックに挑みました。

セッションは3周目に入ったところからタイムアタックが本格化し、今シーズン初参加、過去にシリーズチャンピオンを獲得したこともある実力派ドライバーの#113 イシカワヨシオが、2分16秒208をマークして暫定トップに立ちます。これを追うのは、第2戦でポールポジションを獲得した#102 森慎一です。

#113 イシカワは次の4周目に、自己ベストを更新する2分15秒924を記録。すると、やはり今シーズン初参加のベテラン#114 並木重和がコンマ055秒遅れの2分15秒979でこれに迫ります。

そして5周目、#113 イシカワ、#114 並木が自己ベストを更新できずにいるなか、#102 森が2分15秒761を叩き出し、トップに浮上します。その後、#114 並木が2分15秒786でベストタイムを更新しますが、#102 森にはコンマ025秒及ばず2位に留まります。一方、#113 イシカワはベストタイムをマークした周回で走路外走行と判定されてタイムが抹消となり、新しいベストタイムの2分16秒208は3番手に。セッションはそのまま終了時間を迎え、#102 森のポールポジションが確定しました。

決勝開始まであと少しというところで、富士スピードウェイにはぽつりぽつりと雨が降り始めました。難しいコンディションが予想されるなかで10周の決勝は戦いの火蓋が切られ、ポールポジションの#102 森はトップを守ったまま真っ先に1コーナーに飛び込んでいきます。これを追うように、#113 イシカワ、#114 並木選手、#107 野田が続き先頭集団を形成、すぐに5位以下を引き離していきます。

レース序盤はこの4台が多少間隔を変えながらも1列となって周回を重ねていきました。そして5周目、首位を狙う#113 イシカワが1コーナーで#102 森に襲いかかります。1コーナーで#102 森のインを刺した#113 イシカワでしたが、すぐさま#102 森がトップを奪還。ここから#113 イシカワの追撃はさらに激しさを増していきます。

虎視眈々とチャンスを狙う#113 イシカワは8周目の1コーナ、そして13コーナーで#102 森に迫りますが、好調の#102 森は#113 イシカワを撥ねのけ、トップを譲ろうとはしません。さらに9周目の1コーナーでも#113 イシカワが#102 森にしかけますが、挙動を乱した#113 イシカワは#114 並木に隙をつかれて3位にポジションを落とすことに。さらにファイナルラップの10周目には4番手を走る#107 野田が#113 イシカワをオーバーテイクしました。

レースはそのままゴールを迎え、#102 森は#114 並木にコンマ375秒の差をつけトップチェッカー。第2戦に続き、この第3戦でもポール・トゥ・ウィンを果たし、2位の#114 並木選手、3位の#107 野田選手とともに、表彰台で祝福を受けました。

次の第4戦は9月1日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われます。初開催となるSUGOでどんなドラマが見られるのか、各選手の戦いぶりにぜひご注目ください。

第2戦〜リタイアの危機を乗り越え、7位完走第3戦〜終盤に怒涛の追い上げをみせ、今季ベストの4位入賞