2021 開幕戦〜スポット参戦の藤井優紀、惜しくも表彰台は逃すも速さを見せる
Qualify
Saturday Series Final
3日の午後1時10分からは、20分プラス1周のフォーマットで、Saturday Seriesの決勝レースが行われました。
薄い雲が上空に広がる天候のもとでレースはスタート。
本格的なレーシングカーでのスタンディングスタートは初めてという藤井はやや慎重になりすぎたのか、
ポールポジションの#19 HIROBON選手に加えて、3番グリッドからスタートした#7 井上選手にも1コーナーで先行を許してしまいました。
しかし、走り出せば速さで上回る藤井は、3周目の1コーナーで#7 井上選手を捉えて2位に浮上。
ただ、2位争いをしている間に、トップの#19 HIROBON選手とは5秒以上の差が生まれていました。
ここから藤井は必死に追い上げ、8周を終えたところでトップとの差を2秒787まで詰めました。
すると9周目、1コーナーでストップしたマシンを回収するためにセーフティカーが導入。
セーフティカーが解除されるとレースはファイナルラップを迎え、レースは1周の超スプリントレースとなりました。
再スタートの直後、藤井は1コーナーで一度は#19 HIROBON選手の前に出ましたがトップを奪うことは叶わず、そのまま2位でチェッカードフラッグを受けます。
ところが、再スタートの際に、#19 HIROBON選手と藤井の2名が、ピットレーンを走るセーフティカーを追い抜いてしまい、これに対しセーフティカー導入手順違反の裁定がくだったために、ともに30秒のペナルティ。
これにより、藤井の2位は幻となり、結果的には9位でデビュー戦を終わることになりました。
Sunday Series Final
翌4日の富士スピードウェイは上空に厚い雲が広がるものの、幸い雨はまだ降り出さず、ドライコンディションでレースが行われました。
このレースでポールポジションを獲得している藤井は、なんとかスタートを上手く決めてそのままフィニッシュまで逃げたいところでした。
しかし、藤井は慣れないAudi RS 3 LMSのスタンディングスタートでエンジンをストールさせてしまい、一気に最後尾まで順位を落とすことに。
1周を終えたところで藤井はトップから6秒928遅れの8位。
ここから追い上げを見せる藤井は5周目に7位、7周目には6位、8周目には5位、10周目には4位までポジションを上げ、3位の#73 大蔵との差を2秒039まで縮めます。
しかしレースは13周でファイナルラップを迎え、ラップタイムで優る藤井でしたが、#73 大蔵にはコンマ871秒及ばず、3位表彰台を逃す結果となりました。