Audi A1 Fun Cup 2021 Round 2 ~富士~
3月下旬に筑波サーキットで開幕したAudi A1 Fun Cupが、舞台を富士スピードウェイに移し、5月9日に第2戦を開催しました。
初夏らしい爽やかな晴天に恵まれた富士スピードウェイ。
今回は12名がエントリーし、うち#111 鳥羽剛史と#112 鈴木正臣は初参加となります。
老若男女、ビギナーからベテランまで、楽しく安全にレースができるAudi A1 Fun Cupだけに、初めての人でも気軽に参加できるのがこのレースの魅力です。
この日は「THE ONE MAKE FESTIVAL 2021 FUJI」の一戦として、N1400クラス5台とN1000クラス4台との混走で予選および決勝レースが行われます。予選では混雑を避け、他のクラスをうまくかわしながら、いかにタイムアタックできるかが重要です。
午前10時45分からは20分間の公式予選が始まりました。ピットロードエンドのシグナルがグリーンに変わるとともに、Audi A1 Fun Cupの参加者たちが続々とコースへと向かいます。
さっそく計測1周目には、#105 イシカワが2分15秒712を叩き出し、Audi A1 Fun Cupのトップに踊り出ました。
#105 イシカワのすぐ後方を走る#107 並木重和が2分16秒054でこれに続きます。
しかし次の周回で、#107 並木が自己ベストを更新する2分15秒114をマークしてトップに。
#105 イシカワも負けじと計測3周目に2分15秒422にタイムを縮めますが、#107 並木にはコンマ328秒及びません。
その後、2台はいったんピットストップし、再度タイムアタックに臨みましたがともに自己ベストの更新にはいたらず、#107 並木のポールポジションが決定しました。
3番手には2分15秒912をマークした#102 阿野雅樹がつけ、決勝では2分15秒台を記録した上位3台によるバトルが予想されます。
公式予選の終了から約4時間後には1周4.563kmを10周走行する決勝レースが行われました。
午前中に比べて日差しが強まった富士は、気温も路面温度も予選のときより高めになり、タイヤへの負担が大きくなることが予想されます。
他のクラスと混走となるため、スタートではポールポジションの#107 並木が5番グリッドに着き、その横では#105 イシカワ、後方では#102 阿野が虎視眈々とポジションアップを狙います。
午後3時14分、スタンディングスタートにより戦いの火蓋が切られます。
ここで、クラス2番手の#105 イシカワが会心のダッシュを決めて#107 並木に先行、真っ先に1コーナーへと飛び込んでいきます。
開幕戦の筑波で、ポールポジションを獲得しながらスタートでポジションダウンした#105 イシカワとしては、してやったりというところでしょう。そのすぐ後ろには#107 並木と#102 阿野が続きます。
この3台はいずれも2分15秒台で周回し、クラス4番手以降との差を広げていきました。
#105 イシカワから#102 阿野までは1秒から1.5秒以内の1パックとなって走行を続けます。
#107 並木は背後に#102 阿野が迫ることから#105 イシカワに仕掛けるにしてもミスは許されません。
一方、#102 阿野は、しばらくは上位2台の様子をうがかいながら、隙あらば#107 並木を攻略しようという作戦で、3車による小康状態は終盤まで続きました。
そして、ついに9周目、しびれを切らした#102 阿野が均衡を破ります。
先行する#107 並木を攻め、13コーナーでは#107 並木に並びかけました。
しかし、#107 並木は#102 阿野を抑えて2位を守り、そのまま最終コーナーを立ち上がっていきました。
これで楽な展開になったのがトップを走る#105 イシカワで、残り1周をトップのまま走りきり、開幕戦の雪辱を果たしました。
2位の#107 並木は2戦連続で表彰台を獲得。3位には#102 阿野がつけました。
4位には、クラス最後尾の12番手からからスタートした#103 森慎一が入りました。
丁寧な運転を心がけたという#103 森は、予選の2分17秒337を1秒以上縮める2分15秒724を決勝レース中にマークし、この一日で何かを掴むことができたようです。
次戦の第3戦は、しばらく間が空いて、10月16日にここ富士スピードウェイで開催されます。
走るたびにスキルアップを図っている各ドライバーがどんな活躍を見せるのか、いまから楽しみです!