2021 第5戦~2021 AUTOBACS SUPER GT Round5 SUGO~
予選
決勝
前日とは打って変わり、決勝当日のスポーツランドSUGOには、真夏の日差しが戻ってきました。決勝直前の気温は29℃、路面温度は46℃に達し、マシンにもタイヤにも厳しい戦いになることが予想されます。
そんななか、2周に加えて、さらに1周のフォーメーションラップのあと、300kmに及ぶ決勝レースが始まりました。
スタートは篠原が担当。
前日、走行する機会が少なかった篠原には短い第1スティントを任せ、後半の川端のスティントを長くする作戦です。これにより、途中でセーフティカーが導入されても、不利になる状況は避けられるはずでした。
篠原はオープニングラップで1つ順位を落としたものの、その後は1分22秒台のペースで周回を重ねることに。
オーバーテイクが難しい菅生で、先行するライバルに仕掛ける場面もありましたが、順位を上げるまでにはいたらず、苦しい戦いが続きます。
25周を終えたところで、チームは篠原をピットに呼び寄せ、川端にドライバーを交替。
残りのロングスティントに備えて、硬めのタイヤを履かせて川端をコースに送り出しました。
ここから川端は1分22秒台の安定したラップタイムで順調に周回を重ね、43周を終えた時点で17位、ドライバー交替を終えたマシンのなかでは13番手につけていしました。
ところがその直後、GT500のマシンが車両火災でコース上にストップ。
この処理のためにセーフティカーが導入されます。その位置が#21 Hitotsuyama Audi R8 LMSにとっては不利に働き、実質上位を走るマシンが#21の背後につき、先頭からほぼ1周のタイム差が生じてしまったのです。この時点で、#21は勝負権を失ってしまいました。
さらにレース終盤には、タイヤが音をあげ、見る見るラップタイムがダウン。アクシデントやタイヤバーストの危険性を考え、チームはフィニッシュまであと数周というところで2度目のタイヤ交換を敢行。これにより川端は25位までポジションを落としましたが、無事にレースを完走しました。