第2戦〜序盤の遅れを取り戻す追い上げで、2位表彰台を獲得

第2戦〜序盤の遅れを取り戻す追い上げで、2位表彰台を獲得

Audi Team Hitotsuyamaは、2023年5月26日〜28日、静岡県の富士スピードウェイで開催されたENEOSスーパー耐久シリーズ2023 第2戦 「NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レース」のST-Zクラスに参戦しました。

序盤にクラス最下位までポジションを落としたものの、着実な走りで周回を重ねた#21 ベンチャー投資のファンディーノ Audi R8 LMSが、今季初表彰台となる2位でゴールしました。

予選

Audi Team Hitotsuyamaでは、A:山脇大輔、B:神 晴也、C:ショーン・ウォーキンショー、D:阿野雄紀、E:高木真一のレギュラードライバーに加えて、昨年同様、Audi A1 Fun Cup出身の藤井優紀をFドライバーに据えて、24時間の長丁場に挑みました。

前戦の鈴鹿ではアクシデントによりマシンが大破し、急遽マシンを借用してレースを戦いました。そこから2カ月をかけてマシンをオーバーホールし、第2戦の1週間前にようやくマシンが完成。直前のテスト走行でも満足できる仕上がりを見せており、チームとしては自信を持ってこの富士スピードウェイに臨むことができました。

青空が広がる富士スピードウェイでは、5月26日午後0時から公式予選が行われました。S耐では、AドライバーとBドライバーの合算タイムにより決勝のスターティンググリッドが決まります。まずはAドライバーの山脇が15分間のセッションに挑み、4周目にマークした1分50秒278がベストタイムに。次のセッションではBドライバーの神がタイムアタックを行い、やはり4周目に叩き出した1分47秒772がベストでした。A/Bドライバーの合算タイムはクラス8番手、総合16番手となり、決勝では17番グリッド(1番グリッドは空き)からのスタートが決まりました。

決勝

好天に恵まれた富士スピードウェイでは、27日午後2時59分、ローリングスタートにより24時間レースが始まりました。#21 ベンチャー投資のファンディーノ Audi R8 LMSは神がスタートを担当。このレースから急遽スリックタイヤがハンコックからブリヂストンに変わり、その性能を確認する役割も担います。神はオープニングラップで4位までポジションを上げ、さらに2周目には2台をオーバーテイクするなど速さを見せます。そして3周目を終えたところで、予定どおりピットへと向かいます。山脇がハンディキャップ付きでAドライバー登録をしており、レース序盤にドライビングスルーペナルティを消化する必要があるからです。

ここからすぐに巻き返しを図りたい#21 Audi R8 LMSでしたが、オープニングラップでライバルを追い越す際に起きた接触に対して、60秒のピットストップペナルティが科され、1周遅れの最下位まで順位を落とすことに。レース序盤から厳しい展開となった#21 Audi R8 LMSでしたが、戦いは始まったばかり。神はライバルを圧倒する速さで周回を重ね、さらに山脇と阿野がジェントルマンドライバーとしては速いペースで着実にラップを稼いでいきます。

夜になってコース上ではアクシデントが多発するなかでも、#21 Audi R8 LMSは順調に周回を重ねていきます。ウォーキンショーがマシンを託されたスティントではクラス6番手までポジションを回復し、日付が変わるころには山脇が一時クラス3番手を走る場面も。未明には、コース上ではクラッシュが発生し、セーフティカーが導入され、さらにはセッションは赤旗中断。このとき、チームは10分以上のピットストップが義務づけられる「メンテナンスタイム」を消化しており、タイムロスを最小限で抑えることができた#21 Audi R8 LMSはクラス4番手を確実にしました。

その後、朝のウォーキンショーのスティントで3位に浮上した#21 Audi R8 LMSは、山脇、神がポジションを守り、表彰台圏内を快走。そしてゴールまで2時間半を切ったところで阿野が2位にポジションアップ。高木に交替したところで、阿野の接触に対して60秒のピットストップペナルティが科されましたが、#21 Audi R8 LMSはクラス2位のままコースに復帰しています。この時点でクラストップとは6周の差があり、最終スティントを担当した神が5周まで詰め寄ります。レースはそのままゴールを迎え、#21 Audi R8 LMSは今季初表彰台となる2位でフィニッシュを果たしました。

序盤に最下位までポジションダウンしただけに、2位という結果はとてもうれしく、皆さまの応援に感謝しています。一方、レース中には他車への接触や走路外走行などにより警告やペナルティが科されており、こうしたことを繰り返さないよういま一度気を引き締め、今後のレースに臨みたいと思います。

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