2023 Audi A1 Fun Cup Round 1 ~筑波~

2023 Audi A1 Fun Cup Round 1 ~筑波~

Audi A1 Fun Cupカーを使い、“ヘルメットひとつで参加できる”JAF公認のワンメイクレース「Audi A1 Fun Cup」。その2023シーズンが3月26日の筑波サーキットで開幕しました。

このレースがデビュー戦となる#110 近藤 匠は、新旧ドライバーを相手に健闘し、見事ポール・トゥ・ウィンを果たしました。

このところ第1戦が筑波チャレンジクラブマンレース、2〜4戦が富士チャンピオンレースに組み込まれるかたちで開催されているAudi A1 Fun Cup。2023年も年4戦のシリーズがここ筑波サーキットでスタートしました。開幕戦には14名のドライバーが参加し、このうち#101 斉藤浩徳、#102 森 愼一、#104 飯島宗久、#105 森 花海の4名が昨年からの継続参戦となります。#106 阿野凌馬は1年ぶりの参戦となり、#107 彦田訓昌、#108 野田 望、#109 Mark Sekiya、#110 近藤 匠、#111 古澤朋子、#112 山村彰義、#114 佐野隆之の7名は今年からシリーズ参戦します。さらに、#103 長澤太郎と#113 竹川翔太の2名はピンチヒッターとしてスポット参戦しました。

3月26日、あいにくの雨となった筑波サーキットでは、午前9時10分から15分間にわたる公式予選が行われました。ここ筑波ではAudi A1 Fun Cupが単独で開催され、予選開始の合図とともに、色とりどりのAudi A1がコースに向かっていきます。

徐々に雨脚が強まるなか、計測1周目にトップに浮上したのは、このレースがデビュー戦となる#110 近藤。早めにタイヤのウォームアップを済ませたという#110 近藤は1分16秒928をマークし、暫定のトップに。これを追うのが、継続参戦組の#105 森 花海、#102 森 愼一、#104 飯島宗久で、#105 森 花海と#102 森 愼一が1分18秒台、#104 飯島が1分19秒台のラップタイムで#110 近藤に迫ります。

#110 近藤がタイムを縮められないなか、#105 森 花海は計測3周目に1分17秒078、さらに9周目には1分16秒932と自己ベストを更新。しかし、トップの#110 近藤にはわずかコンマ004秒及びません。そのまま15分のセッションは終わりを迎え、#110 近藤がポールポジションを獲得しました。2番手に#105 森 花海、3番手に1分17秒387を記録した#102 森 愼一がつけています。

公式予選が終わってからも雨が降り続く筑波サーキットでは、予定から10分遅れの午後0時18分、フォーメーションラップが始まりました。雨でコースコンディションが不良という理由から、セーフティカー先導でレースがスタート。そのため、本来のフォーメーションラップが決勝の1周目になりました。

3周を終えたところでセーフティカーがコースを離れ、戦いの火蓋が切られました。すぐに#110 近藤と#105 森 花海の2台が集団から飛び出し、トップ争いを繰り広げることに。その後方では、#102 森 愼一と#104 飯島の3位争い、そして、#113 竹川、#112 山村、#109 Sekiyaの5番手争いが熱を帯びていきます。

4周目、5周目と#110 近藤のコンマ3秒後ろにつけていた#105 森 花海は、6周目のバックストレートで#110 近藤に並び、最終コーナーでついにトップに浮上。一方、追う立場になった#110 近藤は105 森 花海のすぐ後ろから首位を奪い返すチャンスを伺います。そして9周目、第2ヘアピンで#110 近藤はブレーキが遅れて#105 森 花海の右リヤに接触。#105 森 花海はスピンの危機をなんとか回避し、首位をキープしました。

しかし、その後も#110 近藤の猛追は続き、ファイナルラップの第2ヘアピンで#105 森 花海のインを刺し、ついに首位を奪還。そのままトップでチェッカードフラッグを受け、デビュー戦をポール・トゥ・ウィンで飾りました。2位は#105 森 花海、3位は#102 森 愼一、4位は#104 飯島となり、継続参戦組の意地を見せました。一方、5位争いは#109 Sekiyaが競り勝ちました。

次の第2戦は、2023年5月13日、舞台を富士スピードウェイに移して行われます。第2戦からは参加車両がもう1台増えて15台となり、さらにエキサイティングな展開になることが予想されます。どうぞお楽しみに!

2023年開幕戦〜危機的状況を乗り越え、初戦を完走で終える第2戦〜序盤の遅れを取り戻す追い上げで、2位表彰台を獲得