2023 Audi A1 Fun Cup Round 4 ~富士~

2023 Audi A1 Fun Cup Round 4 ~富士~

3月に筑波サーキットで開幕したAudi A1 Fun Cupが、2023年10月8日の富士スピードウェイで最終戦を迎えました。

午前8時10分から行われた公式予選では、開幕から3戦連続でポールポジションを獲得している#110 近藤 匠がまたしてもトップ通過。しかし、決勝レースでは予選3番手の#105 森 花海が混戦を制して今季初、通算2度目の優勝を果たしました。一方、シリーズタイトルは#110 近藤が獲得しました。

10月に入り、すっかり秋めいてきた富士スピードウェイでは、富士チャンピオンレース第5戦の1レースとしてAudi A1 Fun Cup最終戦が開催されました。今回も14名がエントリーし、混走となるBeetle Fun Cup:1台、N1500クラス:1台、N1400クラス:6台、N1000クラス:2台とともに予選および決勝レースを行いました。

午前8時10分、肌寒さを感じる富士スピードウェイでは20分間の公式予選が始まりました。ピットエンドのシグナルがグリーンに変わると、ほとんどのドライバーがコースへと向かいます。一方、#105 森 花海は少し遅れて、#110 近藤 匠は5分ほどあとにコースに入っていきました。

路面温度が低めということもあり、タイムアタックが本格化したのは4周目あたりから。まずは#104 飯島宗久が2分14秒973をマークして暫定トップに踊り出ます。すると#105 森 花海が#104 飯島のタイムをコンマ001秒上回る2分14秒972でトップを奪いました(しかし、#105 森 花海にランオフエリア走行があったため、のちにこのタイムは削除されます)。

続く5周目、#104 飯島は自己ベストを更新する2分14秒830でトップに返り咲く一方、#105 森 花海は6周目に2分14秒988をマークするに留まり、これで#104 飯島のポールポジションが決まるかと思われました。しかし、残り1分を切ったところで、遅れてタイムアタックを開始した#110 近藤 匠が2分14秒693を叩き出し、今シーズン4度目のポールポジションを獲得しました。2番手に#104 飯島、#105 森 花海が続いています。

 

雨がポツポツと降りだした富士スピードウェイでは、午前12時15分から、今シーズン最後となる決勝レースが行われました。さいわいスタート時には雨はほぼ止んで、コースもドライコンディションに保たれたままです。今回も他クラスと混走となる決勝では、Audi A1 Fun Cupクラスでポールポジションを獲得した#110 近藤は4列目イン側の8番グリッドからのスタートに。続く#104 飯島が5列目アウト側、#105 森 花海が5列目イン側にマシンを停めます。

スタンディングスタートで戦い火蓋が切られたレースは、上位3台ともしっかりとスタートを決め、#110 近藤、#104 飯島、#105 森 花海の順に1コーナーを通過していきます。その後、#105 森 花海は2番手の#104 飯島をかわして2番手に浮上。1周目を終えた時点のポジションは、1位が#110 近藤、2位が#105 森 花海、3位が#104 飯島の順で、4位にはクラス7番手スタートの#112 山村彰義が大きく順位を上げています。

レース序盤は、トップを争う#110 近藤と#105 森 花海、3位をかけた#104 飯島と#112 山村が接近戦を繰り広げますが、順位の変動は見られませんでした。しかし、レースが中盤に入ると、#105 森 花海がトップを走る#110 近藤を牽制する動きを見せ、また、コーナーによっては横に並ぶなど、オーバーテイクのチャンスをうかがっていました。

ついに8周目、勝負に出た#105 森 花海はストレートで#110 近藤に並び、1コーナーでトップに浮上します。このバトルの間に、3番手の#104 飯島が上位2台に追いつき、優勝争いは三つ巴の戦いへと発展します。9周目には#110 近藤が#105 森 花海から首位を奪還し、3台のバトルはいっそう熱を帯びていきます。そしてファイナルラップとなる10周目には3ワイドで1コーナーへ。3台は接触をともないながらも戦いを続け、ここから抜け出した#105 森 花海が今季初、通算2度目の優勝を果たしました。2位の#110 近藤は初挑戦となる2023年にシリーズタイトルを獲得しました。3位の#104 飯島もその成長をアピールする戦いぶりを見せました。

初心からベテランまで、クリーンでエキサイティングなレースが楽しめるAudi A1 Fun Cup。来る2024年シーズンの活動も、どうぞお見逃しなく!

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