第5戦~灼熱のもてぎで各ドライバーがバトンをつなぎ6位完走

第5戦~灼熱のもてぎで各ドライバーがバトンをつなぎ6位完走

Audi Team Hitotsuyamaは、2023年9月2日~3日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催されたENEOSスーパー耐久シリーズ Supported by BRIDGESTONE 第5戦「もてぎ5Hoursレース(5h×1レース)」のST-Zクラスに参戦しました。

予選・決勝両日とも気温30度を超える真夏日の中で5時間に及ぶ長丁場のレースに臨み、4人のドライバーがそれぞれのスティントで役割を果たし、クラス6位完走を遂げました。

予選

今大会では、Cドライバーに宮田莉朋を起用。現在スーパーフォーミュラでランキング首位を快走し、SUPER GTのGT500クラスでもチャンピオンを争うドライバーとして大活躍中です。以前からAudi Team Hitotsuyamaの一員としてスーパー耐久に参戦経験がありましたが、今年は初めてのエントリーとなります。

第5戦の舞台となるモビリティリゾートもてぎは、各ストレートを低速コーナーでつなぐ“ストップ&ゴー”と呼ばれるレイアウトタイプのサーキット。激しい加減速を繰り返すため、加速時のエンジンパワーと減速時のブレーキ制動力が求められます。また各コーナーでハードブレーキングを行うため、ブレーキへの負担が大きいサーキットとも言われています。

さらに今年の夏に日本列島を襲った異常な猛暑の影響を受け、この週末も日中は気温30度を超える真夏日となりました。各ドライバー・スタッフとも熱中症に気をつけながら、各セッションに臨み、決勝レースに向けて準備を整えていきました。

9月2日(土)の午後に行われた公式予選。まずはAドライバー予選に山脇大輔が出走しました。時間を目一杯使ってタイム更新を狙い、最終的に2分05秒148のベストタイムを記録。ST-Zクラス9番手となりました。続くBドライバー予選はショーン・ウォーキンショーが担当。ライバルも手強いドライバーが揃う中、ウォーキンショーも果敢にタイムアタックを行い、2分02秒167のベストタイムを記録しクラス8番手でセッションを終了しました。2名の合算タイムは4分07秒315となり、ST-Zクラス9番グリッドから決勝レースでの上位進出を目指すこととなりました。

決勝

9月3日(日)の決勝レースは、朝から青空が広がったものの、スタートの時点で気温33度路面温度42度という灼熱のコンディションとなりました。ST-Zクラス9番手からスタートするAudi Team Hitotsuyamaは、ウォーキンショーがスタートドライバーを担当。11時14分に5時間耐久レースの火蓋が切って落とされました。

すると、ウォーキンショーは序盤から積極的に前を走るライバルに仕掛けていく走りを見せ、着々と順位を上げます。9周目に7番手に浮上すると、#20 ナニワ電装TEAM IMPULとの激しいバトルを制し14周目に6番手に浮上。2分06秒後半~2分07秒前半のトップと遜色ない安定したペースで周回を重ね、さらに上位を狙っていきます。

開始から1時間が経過したところでコースオフ車両を処理するためフルコースイエローが導入。このフルコースイエローが解除されレースが再開されたタイミングでAudi Team Hitotsuyamaは開始から1時間15分が経過した34周目に1回目のピットストップを行い、ドライバーを山脇に交代しました。Aドライバーは最低1時間15分走らなければいけない規定があるため、山脇はこのレースで一番気温が上がる13時台のスティントを担当することになりましたが、しっかりと35周を走り切って、阿野雄紀にバトンを繋ぎました。

開始から3時間が経過し、他のクラスではトラブルに見舞われる車両も続出するなか、Audi Team Hitotsuyamaはクラス7番手を走行。阿野も着実なペースで周回し、チェッカーまで残り1時間10分のところで、最終すティントを宮田に託しました。

レース終盤は火災に見舞われる車両が発生するなど、残り1時間で2度のフルコースイエロー導入がありましたが、宮田は持ち前のスピードを発揮し、ライバルとの差を縮めていきました。最終的にST-Zクラス6位で16時14分にチェッカー。表彰台には届きませんでしたが、灼熱の1戦でチームが一致団結して136周を走破。見事完走を果たしました。

次戦は岡山国際サーキットで、3時間耐久レースに臨みます。引き続き応援をよろしくお願いします。

第4戦〜ノートラブル、ノーアクシデント、ノーペナルティで5時間を走り抜け、6位で完走2023 Audi A1 Fun Cup Round 4 ~富士~