0W-40エンジンオイルの選び方!サーキット走行やスポーツ走行で検討される理由

サーキット走行やスポーツ走行を楽しまれる方にとって、エンジンオイルの粘度選びは非常に重要なテーマとなります。
数ある粘度の中でも、「0W-40」という仕様は、多くのスポーツ走行愛好家から関心を集めています。

私たちTAKMOカープロテクションズは、2010年にTAKUMIモーターオイルとしてスタートして以来、ブランド名称を進化させる過程においても一貫して変わらない想いを持っています。
それは、徹底的なコスト管理によって良心的な価格を維持しながら、EC通販や海外への輸出を通じて、一人でも多くの方へ高品質な製品をお届けすることです。
この取り組みによって、業績を伸ばすとともに、多くのドライバーの皆様のご支持をいただいてまいりました。
私たちのブランド理念である ”クルマ好きのカーライフを豊かに ” を実現し、皆様に ”愛車を守る品質。” を提供し続けることが、私たちの最大の使命です。

TAKMOカープロテクションズ ロゴ

本記事では、物理学や化学、そして自動車工学の視点を交えながら、0W-40エンジンオイルの特性や、過酷なサーキット環境において選ばれる理由について詳しく解説いたします。

0W-40という粘度が持つ数字の意味

エンジンオイルのパッケージに記載されている「0W-40」という表記は、どのような意味を持っているのでしょうか。
この表記は、低温側の特性を示す「0W」と、高温側の特性を示す「40」という2つの要素から構成されたマルチグレードオイルであることを示しています。
物理学的な観点から見ると、オイルの粘度とは流体が流動する際に生じる内部の摩擦抵抗を表す指標です。

低温側の「0W」が意味する優れた流動性

数字の横にある「W」はWinter(冬)の頭文字であり、低温環境下での流動性やエンジンの始動性に関わります。
0Wという数値は、非常に低い温度(例えばマイナス35℃付近の極寒冷地を想定した基準)であっても、オイルが凍結せずに流動性を保つことを示唆しています。
エンジン始動直後は、オイルパンに溜まったオイルがエンジン内部の各金属パーツへ行き渡るまでにわずかなタイムラグが生じます。
このドライスタートと呼ばれる状態において、0Wのように低温流動性に優れたオイルは、素早くエンジンの隅々まで潤滑成分を届けることが期待できます。
スポーツ走行を主目的とする車両であっても、日常的なコールドスタート時の摩耗リスクを低減させることは、長期的なエンジン保護の観点から非常に有益であるという考え方があります。

高温側の「40」がもたらす油膜の保持力

一方の「40」は、100℃という高温時におけるオイルの動粘度(流体の粘り気)を示しています。
エンジン内部はガソリンの燃焼によって非常に高温になり、特にサーキット走行などの過酷な条件下では、エンジンオイルの温度が120℃や130℃を超えることも珍しくありません。
物理法則として、温度が上昇すると流体の粘度は低下する(サラサラになる)性質がありますが、高温側の数値が40であれば、過酷な熱負荷がかかる状況下でも、金属パーツ同士を保護するための油膜の厚さを一定レベルで維持しやすくなります。
ストライベック曲線と呼ばれる潤滑の法則において、理想的な「流体潤滑領域」を保つためには、高温下でも油膜が千切れない強さを確保することが求められます。
これにより、金属同士の直接接触を防ぎ、エンジンの焼き付きや偏摩耗を抑える効果が期待できます。

指定粘度に関する重要なお願い
エンジンオイルの粘度を変更する際は、自動車メーカーの取扱説明書に記載されている指定粘度が最優先となります。
指定外の粘度を使用する場合は、必ずご自身の車種と使用条件を確認した上で、慎重にご検討ください。

詳しい粘度の選び方や、粘度指数の概念については、以下の記事にて専門的に解説しておりますので、ぜひあわせてご覧ください。
関連記事:エンジンオイルの粘度の選び方
関連記事:粘度指数の完全ガイド

近い粘度との位置づけ比較表(0W-30、0W-40、5W-40)

0W-40を検討される際、0W-30や5W-40といった近い粘度と迷われる方が多くいらっしゃいます。
それぞれの粘度がどのような特性を持ち、どのようなシチュエーションで検討されることが多いのか、一般的な傾向を以下の比較表にまとめました。

粘度 低温側の特徴 高温側の特徴 想定される主な用途・走行シーン
0W-30 非常に優れた低温始動性。物理的な抵抗が少なくレスポンスに優れる傾向。 高回転域での吹け上がりの良さが期待できる。 短時間のスプリント競技、タイムアタック、レスポンスを求めるスポーツ走行。
0W-40 非常に優れた低温始動性。ドライスタート時の保護に有利。 高温時の油膜保持力と耐熱性のバランスが良い。 耐久レース、スプリント競技、幅広い温度域でのスポーツ走行。
5W-40 標準的な低温始動性。年間を通じて扱いやすい。 高温時の保護性能を重視。熱ダレへの耐性が高い。 一般的なスポーツ走行、高温環境下での連続走行、大排気量車。

このように、0W-40は「0Wの優れた低温流動性」と「40の強靭な高温保護性能」という、相反する要求を広い温度範囲(ワイドレンジ)でカバーしようとする設計思想を持っています。


そのため、冷間時の始動性やアイドリングストップからの復帰のしやすさを確保しつつ、サーキットでの連続周回における熱ダレへの耐性も両立させたい場合に検討されることが多い粘度です。
なお、同じ40番のオイルに関する情報は、以下の記事でも解説しております。
関連記事:5W-40 SQ/CF規格について

サーキット走行やスポーツ走行で0W-40が検討される理由

サーキット走行といっても、その走行スタイルによってエンジンオイルに求められる性能は異なります。
では、なぜ0W-40という粘度が、耐久レースやタイムアタック、スプリント競技などで広く検討されるのでしょうか。

常にエンジンを回し切る過酷な環境への対応

スポーツ走行において、エンジンは常に高回転域を維持し、アクセル全開の時間が長くなります。
このような状況下では、燃焼室からの熱や、ピストンリングとシリンダー壁面との間に生じる摩擦熱により、エンジンオイルの温度は急激に上昇します。
化学的な視点から見ると、オイルが高温に晒され続けると、空気中の酸素と反応して過酸化物やスラッジを生成する「熱酸化劣化」が進行しやすくなり、潤滑性能が低下する懸念があります。
また、ピストンやギアによる強力な物理的せん断力によって、オイルの分子構造が破壊され、粘度が低下する現象も起きます。
0W-40は、高品質な化学合成油をベースとしていることが多く、熱に対する安定性が高いという特徴があります。
高温下でも適正な粘度と油圧を維持しやすいため、熱ダレ(油温上昇に伴う出力低下やアクセルフィーリングの悪化)に対する耐性が期待できるのです。

最新のハイパワー欧州車などでの使われ方

近年では、高出力なターボエンジンを搭載した最新のハイパワー欧州車などにおいて、メーカー指定粘度として0W-40が採用されるケースも増えています。
大排気量や高過給圧のエンジンは、発生する熱量も膨大です。
タービンシャフト周辺の極めて過酷な潤滑環境を守りつつ、アイドリングストップ機構などによる頻繁なエンジンのオンオフ(ドライスタートの繰り返し)にも対応するため、低温から高温まで広範囲に機能する0W-40が求められているという考え方があります。

TAKMOカープロテクションズ「X-TREME 0W-40」の特徴

私たちTAKMOカープロテクションズのラインナップの中から、「X-TREME 0W-40」についてご紹介します。

「本気の最強サーキットスペック」をキャッチフレーズとするX-TREMEシリーズは、スーパーGT、スーパー耐久、FDJ、D1GPに出走する車両での過酷な使用実績を持っています。
主に耐久レース、タイムアタック、スプリント競技向けに開発された、常にエンジンを回し切るスポーツ走行派の方や、最新のハイパワー欧州車に焦点を当てたレーシングスペックのエンジンオイルです。
容量は、個人ユースで使いやすい4L缶と、頻繁なメンテナンスに対応する20Lペール缶をご用意しております。

100%化学合成油(PAO+エステル)がもたらす強靭な油膜

X-TREME 0W-40のベースオイルには、厳選された100%化学合成油を採用しています。
具体的には、熱安定性に優れ分子構造が均一なPAO(ポリαオレフィン)と、金属表面に吸着する極性を持ったエステルを高度にブレンドしています。
PAOは不純物が少なく、高温下での蒸発損失が少ないため、オイル消費を抑える効果が期待できます。一方のエステルは、分子内に酸素原子を含む極性基を持つため、金属表面に対して電気的に吸着する性質があります。
この高粘度指数ベースオイルを使用することで、超高温下でも油膜が千切れない強さを重視した設計となっています。
化学的な結合力が強いベースオイルを用いることで、高回転域での鋭いレスポンスと、過酷な連続走行における熱ダレに対する優れた耐性の両立を目指しています。

・X-TREMEシリーズの詳細はこちら
・X-TREME 0W-40 4L の商品ページ
・X-TREME 0W-40 20L の商品ページ

清浄分散剤を最低限に抑えたレーシング設計

一般的なエンジンオイルには、エンジン内部のスラッジや汚れを取り込み分散させる「清浄分散剤」という添加剤が多く含まれています。
しかし、添加剤の割合を増やすほど、純粋な潤滑性能を担うベースオイルの割合が減少し、また高温・高負荷条件下でのせん断リスクが高まるという考え方があります。
X-TREME 0W-40は、API SNという規格を取得しておりますが、特性として清浄分散性能はあえて低めに設定しています。
清浄分散剤の使用を最低限に抑えることで、その分のリソースを潤滑性能や耐熱性能の向上に振り向けているのです。
そのため、長期間の使用によるオイル自身の清浄作用を期待するのではなく、適切なタイミングでのオイル交換によって清浄性を補うという、純粋なレーシングオイルとしての設計思想に基づいています。

この「最新規格をあえて追及しない理由」や「レーシングオイルと一般オイルの違い」については、以下の記事でより深く解説しております。
関連記事:X-TREMEが最新規格でない理由
関連記事:レーシングオイルと一般オイルの違い

愛車に合わせた最適なオイル選びを

エンジンオイルは、クルマの血液とも呼ばれる極めて重要な部品です。
0W-40という粘度は、卓越した低温始動性と、サーキットレベルの高温保護性能を兼ね備えた魅力的な選択肢ですが、すべての車両にとって万能というわけではありません。
スポーツ走行における油温の推移、エンジンのクリアランス、そして何よりメーカーの取扱説明書の指定を最優先に考慮し、ご自身の車種と使用条件に合わせた最適なオイルを選択することが大切です。


TAKMOカープロテクションズでは、皆様のカーライフをサポートするため、オイル適合に関するご相談も承っております。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
・オイル適合のお問い合わせはこちら

最後に、TAKMOカープロテクションズのエンジンオイルは、オンラインショップだけでなく、実店舗でもお買い求めいただけます。
私たちの製品は、トヨタ系のカー用品店であるジェームス(https://www.jms-car.com/)の全国約90店舗で販売されています。
お近くの店舗に足を運ばれた際は、ぜひ店頭で実際のパッケージをお手に取ってご覧ください。
これからもTAKMOカープロテクションズは、妥協なき製品開発を通じて、皆様の充実したモータースポーツライフに貢献してまいります。

「TAKUMI(伝統の技術)」から「Modernization(近代化)」へ。

私たちの新たなブランドキャッチコピーである「Car Protections(カープロテクションズ)」は、モーターオイルというエンジンの内部保護から、今回発売した「Premium Glass Coat」によるボディの外部保護まで、愛車をトータルで守り抜くという決意の表れです。

あなたの大切な愛車に、次のステージの安心を。ぜひ、新生TAKMOの次世代品質をお試しください。

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そんなアナタのために開発された「プレミアムガラスコートシリーズ」

 

開発現場はサーキット

あなたの愛車に最適なオイルを見つけませんか?

「私の車、この走行距離ならどの性状を重視すべき?」
そんな疑問があれば、ぜひTAKMO公式サイトからお気軽にお問い合わせください。

開発チームが、あなたの車種と走行スタイルに合わせた「究極の1缶」をアドバイスします。

 

 

TAKMO(旧TAKUMIモーターオイル)では、レース用から街乗り用、旧車用まで豊富なラインナップで、お客様の好みに合うエンジンオイル・ギアオイルを各種取り揃えています。

 

【ラインナップの一部をご紹介】

MICRO TITANIUM MELT(マイクロチタン)シリーズ

5W-30/5W-40/10W-55/15W-60

マイクロチタンシリーズは、高品質なベースオイル贅沢に使用し、スポーツ走行からサーキット走行まで耐えうる性能を与えられています。そこに更にマイクロチタン技術によるエンジン保護性能をプラスし、耐久性の向上をも達成。
そのフィーリングは、日常のドライブから長距離クルージングまで、エンジンの「上質さ」を極限まで高め「究極のしなやかさ」を目指したオイルです。高性能エンジンオイル+マイクロチタンによる潤滑性能とエンジン内部クリーニング作用をプラス。愛車を気持ちよく、長く乗りたいユーザー様やハイスペックなお車にお乗りのユーザー様に最適なエンジンオイルです。

 

 

X-TREMEシリーズ(高粘度エンジンオイル)

0W-40/5W-50/10W-40/10W-60

高回転を多用する乗り方、スポーツカーでサーキットを攻める!という方は、燃費よりもパワーが出せ、かつエンジン潤滑保護力が高い高粘度エンジンオイルがお勧めです。ハイパワー車、高性能車、サーキット走行に求められる「極限の純粋な力」追求したモデル。
愛車本来のエンジンパフォーマンスを発揮したい方に最適です。省燃費性能や強い清浄作用をお求めの方には不向きです。

高粘度というのも、あくまでSAE粘度10~20番アップが限界だと考えてください。それ以上の硬いオイルを使用するとオイルの粘度にエンジンパワーが負けてしまい、エンジン回転数の上昇が遅くなりクルマが重く感じるようになります。

5W-30 → 5W-50 or  10W-40  or  10W-50

もちろん、チューニングを施して、エンジンパワーを上げている車両はこの限りではありません。

 

 

0W-16/0W-20/0W-30 (低粘度エンジンオイル)

燃費を重視する乗り方や、始動性が気になる方、国産の高年式スポーツカー(メーカー指定粘度が0W-16/0W-20/0W-30)にお乗りの方は、こちらの低粘度エンジンオイルであるHYBRIDシリーズがお勧めになります。
新型車はぞくぞくと0W-20の粘度指定が増えています。0W-16や0W-20で物足りなさや低粘度すぎる!と感じられる方には、0W-30がお勧めとなります。

ちなみに、HYBRID(ハイブリッド)と言うネーミングですが、ハイブリッド車用と言う訳ではなく、2種類のベースオイル(Gr.3+Gr.4)にハイブリッド処理を行い、製品化したことから名付けられました。ハイブリッド車以外にも使用できます。
また、アメリカ石油協会が認証する世界的なエンジンオイル規格である【API規格】を正式に取得しており、安心してご使用になれます。

 

 

HIGH QUALITYシリーズ(中粘度エンジンオイル)

5W-20/5W-30/5W-40/10W-40

普段は街乗りでサーキットには行かないけど、たまにアクセル多めに踏むよ、という方で、コスパの良い高品質な「万能スペック」エンジンオイルを使いたい!というユーザー様へ最適なエンジンオイルです。
エンジンオイルに求められる性能をバランスよく配合しており、粘度ラインナップも豊富なため、ご自身のおクルマに最適な選択が可能です。
HYBRIDシリーズ同様に、アメリカ石油協会が認証する世界的なエンジンオイル規格である【API規格】を正式に取得しており、安心してご使用になれます。

当社の主力製品でもあります。

「解説は読んだけど、やっぱり自分で選択するのは不安だ…!」という方へ!

 

 

TAKMO(旧TAKUMIモータオイル)では皆さまに合ったオイルや添加剤に関するアドバイスを受け付けております。

 

こちらのリンク【適正オイルのご質問】よりお気軽にお問合せください。

 

TAKMO(旧TAKUMIモータオイル)では、高性能ギアオイルもご用意しております。

 

 

 

MULTI GEAR / RACING GEARシリーズ

75W-90/75W-140/85W-140

一般走行からスポーツ走行まで使用可能なMULTI GEAR シリーズは、主にマニュアルトランスミッションに使用される【GL-4規格】と、主にディファレンシャルギアやトランスファーギアに使用される【GL-5規格】をラインナップ。製品容量も使用しやすい2L缶をご用意しております。
また、より過酷なモータースポーツに使用される方のために、RACING GEAR シリーズもご用意。より高粘度かつ極圧性能を高めたモデルであり「75W-140」と「85W-140」をラインナップしています。用途に合わせての選択が可能です。

 

 

他にも更に

TAKMOケミカルシリーズ

”愛車を守る品質。” の各種添加剤をラインナップ。エンジンオイルや燃料に添加剤を使用することで、ご自身の好みや目的に合わせてエンジンオイルをチューニングすることが可能です。DIYでのクルマいじりの楽しみも増えます。

 

 

TAKMOモーターバイクオイル

TAKMOでは、2輪バイク用のオイルも人気。JASO(日本自動車技術会)が定めた4サイクル二輪車用エンジンオイルの規格であるMA2規格を正式認証しています。マニュアルトランスミッションの2輪バイクに採用される湿式クラッチ搭載車に適しており、高性能な【MA2規格】と一般向けの【MA規格】に分類されますが、TAKMOではより高性能な【MA2規格】を採用しています。
粘度ラインナップはカブなどの小型バイク用に「GP RIDER 5W-30」、中型~大型バイクのツーリング用途に「GP PREMIUM 10W-40」、中型~大型バイクのスポーツ走行向けに「GP RACING 10W-50」をご用意しています。TAKMOは、あらゆるライディングシーンに応えていきます。

 

 

【解説動画】初心者向け〈エンジンオイルの基礎知識〉

 

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