2022 Audi A1 Fun Cup Round 3 ~富士~

5月の第2戦から2カ月強のインターバルを経て開催されたAudi A1 Fun Cup第3戦。今回はGT World Challenge AsiaやFerrari Challenge Asia Pacificのレースと併催ということで、いつも以上に賑やかな雰囲気の中で開催されました。

公式予選では、ここまで2連勝を達成して勢いに乗る#109藤田真哉が順当にポールポジションを獲得。しかし決勝レースでは#105 イシカワヨシオと#107 森花海が#109 藤田と激しいバトルを展開しました。終盤に2台の隙を突いてトップに立った#107 森花海が念願の初優勝を飾り、同時に史上初となる女性ドライバーの優勝者が誕生することになりました。

早朝から真夏の日差しが照り付ける過酷な状況のもと、午前8時から20分間の公式予選が始まりました。今大会には12名のドライバーがエントリー。シリーズエントリーの#105 並木重和がケガにより欠場となり、代理ドライバーとして急遽昨シーズンのチャンピオンであるイシカワヨシオが参戦することになったほか、#110にはKYOJOなどで活躍する金本きれい、#111には2019年に参戦経験を持つ鈴木俊介がスポット参戦。なおゲストドライバーの#112 川端伸太朗はマシントラブルによりリタイアとなり、実質11台でのレースとなりました。

セッション序盤、まずは2周目に開幕2連勝を達成している#109 藤田が2分15秒754のタイムでトップに立つと、続く3周目には2分14秒808、4周目には2分14秒804までタイムを短縮。2位の#107 森花海に1秒以上の差をつけます。一方、急遽代理参戦が決まった#105 イシカワは、事前練習に参加していないこともあり、まずはマシンのフィーリングを確かめながら慎重に走行。4周目に3位のタイムを記録すると、その後もじわりじわりとタイムを短縮し、最終アタックの9周目に2分14秒868のタイムを記録。残念ながら#109 藤田に0.06秒及ばなかったものの、決勝に向けて好位置につけました。以下3位には#107 森花海、4位にはスポット参戦の#110 金本が続きました。そのほかにも、4位から9位までの6台が1秒以内のタイムを刻むなど、決勝での激しいバトルを予感させる公式予選の結果となりました。

 

決勝レースは午前11時30分にフォーメーションラップがスタート。N1400/N1000の車両と混走の中、10周のレースを戦うことになります。

シグナルのブラックアウトとともに絶妙な蹴り出しを見せたのは#105 イシカワ。TGRコーナー(1コーナー)の進入でアウトから#109 藤田に並びます。そのままTGRコーナーを#109 藤田と並走して立ち上がった#105イシカワは、次のコカ・コーラコーナーに向けてイン側をキープ。ベテランらしい巧みなライン取りで、コカ・コーラコーナーから100Rにかけて、#109 藤田をオーバーテイクすることに成功しました。#105 イシカワに逆転された#109 藤田の後方には#107 森花海がしっかりと食らい付きオープニングラップを終えます。

4位からスタートした#110 金本は、初の箱車レースということもあり若干苦戦を強いられます。オープニングラップに#104 飯島宗久の先行を許すと、3周目のTGRコーナーで#102 森愼一にも先行され、#110 金本は6位に後退してしまいます。

レースはその後もトップ3が終始テール・トゥ・ノーズの接近戦を展開。5周目にはトップの#105 イシカワが#109 藤田にオーバーテイクされるシーンもありましたが、6周目には#105 イシカワがTGRコーナーでトップに返り咲きます。しかし、翌7周目のTGRコーナーでは再び#109 藤田が先行。3位の#107 森花海までが常に1秒以内でのバトルを繰り広げましたが、ドラマは9周目のコカ・コーラコーナーで訪れます。この周のTGRコーナーで#105 イシカワと#109 藤田が激しくやりあう中、後方から虎視眈々とチャンスを狙っていた#107 森花海は、続くコカ・コーラコーナーで2台がアウトに膨らんだ一瞬の隙を突き、#105 イシカワをパス。続く100Rではアウト側から#109 藤田に並走し、アドバンコーナー(ヘアピン)への進入で遂に#109 藤田をパス。#109 藤田は#105 イシカワにも先行されますが、ダンロップコーナーで#105 イシカワのインに飛び込み、なんとか2番手を死守します。そして迎えた最終ラップ、#109 藤田、#105 イシカワの猛追を振り切った#107 森花海が念願の初優勝を飾りました。2位の#109 藤田、3位の#105 イシカワまでが終始トップから1秒以内でバトルを繰り広げながらも、接触やアクシデントは一切起こさないクリーンなレースに、ゲストも大いに沸きました。

4位には#104 飯島、5位には#102 森が続き、6位には#101 斉藤浩徳とのバトルを制した#110金本が入りました。

Audi A1 Fun Cup史上初となる女性ドライバーの優勝者が誕生した今大会。シリーズポイントでは依然#109 藤田がリードしているものの、チャンピオンシップの行方は最終戦に持ち越されることになりました。

最終戦は9月25日に富士スピードウェイで開催されます。この最終戦には新規スポット参戦ドライバーの予定もあり、どのようなバトルが展開されるのか、皆様もどうぞお楽しみに!

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