知っておきたい。エンジンオイルの交換時期| 基礎知識を解説

知っておきたい。エンジンオイルの交換時期

|エンジンオイルの最適な交換時期はどれくらい?

 

TAKUMIモーターオイルでは、日々たくさんのお問い合わせを頂いておりますが、お問合せランキングはこんな感じです。

 

1位 お客様のおクルマへの適合オイル油種

2位 エンジンオイルの交換時期

3位 TAKUMIモーターオイルの性能に関する質問

 

 

 

1.愛車の使用環境を確認する

エンジンオイルの交換時期は、粘度や油種と同様に気になるポイントですね。エンジンオイルの交換時期も車種や使用環境によって変わりますので、千差万別で明確な答えはありません。

交換時期の目安としては、5,000Km(又は半年間)などの記載が自動車の取扱説明書に書かれています。(最近は10,000Km 又は1年間も多いです)。こちらは自動車メーカーが想定している通常使用の場合です。

同時に取扱説明書には「シビアコンディション」での目安も記載されていると思います。

「シビアコンディション」とは、「通常の使用環境」ではない自動車の使用環境となります。

クルマ好きなら知っている言葉だと思います。同時にクルマ好きの方なら「自分は普通の街乗りだけだから、該当しないよな~」と感じる方も多いかと思います。

しかし、シビアコンディションの定義には、

・1回の走行距離が8Km以下

・悪路やホコリがある道を走ることが多い

・高回転域での走行

・急加速

・長時間のアイドリング

・長時間の渋滞走行

・エアコン全開

等、以外と身近な使用状況も「シビアコンディション」だったりします。日本の自動車の使用環境はすべて「シビアコンディション」という意見もあるくらいです。

日本は世界的に見ても信号機の設置数が多く、ストップ&ゴーの繰り返し運転が多い国です。また、とても便利で発展している日本では、近所にコンビニやスーパーがたくさんあるので、日常的なお買い物も短距離走行になりがちなのです。

こういった経緯からTAKUMIモーターオイルでも、エンジンオイル交換の時期は【5,000Km毎】と案内させて頂いております。

※シビアコンディションを詳しく知りたい方はコチラ「シビアコンディション

 

上記のような日本特有の道路状況を勘案しまして、普通の通勤、通学でのご利用や月に1~2回程度のレジャー運転、高速道路の使用などであれば、5,000Km毎のエンジンオイル交換でもクルマを大切にしている範囲に入って来るかと思います。

 

いちど結論です。

クルマ好きが日本で乗るなら【5,000Km毎】の交換

愛車のメンテナンスの基本として、定期的なオイル交換は必ず行いましょう。

 

2.チューニング車やサーキット走行に行く人

しかしながら、チューニングしている、サーキットで走る、スポーツ走行をする!仕事で使っている!等、これが本当のシビアコンディションだ!という方。

愛車を大切に長く乗りたい!コンディションを維持したい!と思うユーザー様は、ちょっと違うエンジンオイル交換時期の目安が必要になって来ます。

 

 

上記のような真の(?)シビアコンディションで使用される方や、愛車を大切に維持したい方へのお勧めの交換時期は、

『オイル交換をしてもフィーリングが極端に良くならないくらいのタイミング』

がお勧めの交換時期となります。 

 

ちょっとわかりにくいですが、オイル交換後にフィーリングが極端に良くなるという事は、既に使用していたエンジンオイルが十分に劣化している証拠とも言えます。

従って、エンジンオイルが十分に劣化する前に早め早めに交換(3,000Km毎)していくことが、エンジンを大切にする最善策と言えます。何度かオイル交換を試してみて愛車に合ったオイル交換時期を見つけ出しましょう。

 

ところで、サーキット走行をされる方の中には、サーキット走行前と走行後に2回オイル交換をする方もいらっしゃいます。エンジンには優しくとってもいいことです。でも、お財布には優しくないですね。どちらか1回というならば、サーキット走行前の交換がお勧めです。

街乗りよりもエンジンに大きな負荷がかかるサーキット走行前は、劣化前の新品オイルの使用がお勧めです。

 

余談ですが、TAKUMIモーターオイルでは、 ”高品質×低価格” をコンセプトに、高品質でリーズナブルなエンジンオイルを各種ご提供しておりますので、サーキット走行の前後2回の交換でもお財布に優しいオイルですよ。

スポーツ走行をされる方は、ぜひTAKUMIモーターオイル【X-TREMEシリーズ】を検討してみてください。

 

サーキット向けのエンジンオイルの詳細は、こちらの記事からも理解できます→ 『X-TREMEシリーズはなぜ最新規格ではない!?』

 

 

 

3.エンジンオイルの劣化具合を判断する

次に、エンジンオイルの劣化状況の判断ですが、劣化を色で判断するのは難しく、清浄分散性能に優れるオイルほど、より早く黒色化する場合もあります。これは汚れをオイル内部に取り込み分散させる(清浄分散性能)ことで、特定の場所に水分やスラッジ、その他の汚れが溜まらないようにする機能です。

エンジンオイルが黒くなるのは、真っ黒な酸化物の汚れをエンジンオイル内部に取り込む作用が働いている証拠であり悪い現象ではないのです。

稀に、「エンジンオイルを交換して500Km走行後に排出したら、もう真っ黒になっていた。このエンジンオイルはダメなオイルだ!」と言う話を耳にします。これは、エンジンオイルがダメなのではなく、その車両のエンジン内部が元もと汚れていたためです。2度、3度とエンジンオイルを交換してもすぐに真っ黒になる場合は、フラッシング剤を使用しエンジン内部を掃除しましょう。

フラッシング剤は、強い洗浄作用でエンジン内部のお掃除をしてくれます。TAKUMIモーターオイルでは、「S.E.C(スマート・エンジン・クリーン)」という製品があり人気を博しています。従来品と比較して、とても使い易く簡単な作業でエンジンをクリーンナップできるので、エンジンオイルの交換と同時使用がお勧めです。

 

 

フラッシング剤を数回使用しても、走行500Kmでエンジンオイルが真っ黒になる、という場合は、エンジン自体の問題となって来ます。具体的には燃焼室から燃焼ガスが漏れ(圧縮もれ)ている場合があり、エンジンオイルが汚れたガスを吸収してしまっていることが考えられます。圧縮もれはエンジンの性能を発揮できていない状態なので、整備工場などで検査(コンプレッションチェック等)を受けましょう。

 

逆に、きちんとエンジンオイル交換をされて来た車両は汚れも少なく、エンジンオイルも黒色化しにくいのですが、エンジンオイル自体はすでに劣化している可能性もあります。エンジンオイルは使用により、粘度、潤滑性能や冷却性能など、確実に劣化が進行していきます。

エンジンオイルの色がきれいでも、交換時期が来たらきちんと交換することが大切です。

 

最後に、エンジンオイル交換を怠るとエンジンはどうなっていくのでしょうか?

潤滑作用の低下によるパワーロス、燃費の悪化、エンジン内部への汚れの蓄積、等々とても多くの弊害が発生します。これらのダメージがエンジン内部に蓄積していくことを長期間放置すると、最終的にはエンジンブローという結末が待っています。そうなりますと、エンジンオイル交換費用の100倍以上の費用負担が発生する可能性もあります。

愛車を守る最も基本的なメンテナンスが、エンジンオイル交換とも言えるでしょう。

 

エンジンオイルの交換時期についてのお話しは、如何でしたでしょうか。車種、年式、走行距離、乗り方、エンジンオイルの劣化状況、そしてお財布と相談しながら、

自分がいちんばん納得できる交換時期を見つけていく

ことが大切ですね。エンジンオイルの交換時期については、ターボ車ハイブリッド車などについても補足していきたいと思います。

 

 

 

【まとめ】

-知っておきたい。エンジンオイルの交換時期- 

1.愛車の使用環境を確認する(シビアコンディションの有無)

2.愛車のスペック(改造度合い/サーキット走行)を確認する

3.エンジンオイルが劣化するメカニズムを知る

価格と性能のバランスを考えて、自分にピッタリなエンジンオイルの交換時期を決めていきましょう!

TAKUMIモーターオイルでは、レース用から街乗り用、旧車用まで豊富なラインナップで、お客様の好みに合うエンジンオイル・ギアオイルを各種取り揃えています。

 

【ラインナップの一部をご紹介】

 

高回転を多用する乗り方、スポーツカーで峠を攻める!という方は、燃費よりもパワーを出せる高粘度のエンジンオイルがお勧めです。

 

高粘度エンジンオイル(例)

MICRO TITANIUM MELT(マイクロチタン)シリーズ 

5W-30/5W-40/10W-55/15W-60 

高性能エンジンオイル+マイクロチタンによる潤滑性能とエンジン内部クリーニング作用をプラス。パワーアップした愛車を長く乗りたい方に最適です。

 

 

X-TREMEシリーズ 

0W-40/5W-50/10W-40/10W-60

ハイパワー車、高性能車、サーキット走行に求められる性能を純粋に追求したモデル。愛車本来のパフォーマンスを発揮したい方に最適です。

 

高粘度というのも、あくまでSAE粘度10~20番アップが限界だと考えてください。

それ以上の硬いオイルを使用するとオイルの粘度にエンジンパワーが負けてしまい、エンジン回転数の上昇が遅くなりクルマが重く感じるようになります。

5W-30 → 5W-50 or  10W-40  or  10W-50

もちろん、チューニングを施して、エンジンパワーを上げている車両はこの限りではありません。

 

 

低粘度エンジンオイル(例)

HYBRID シリーズ 

0W-16/0W-20/0W-30

燃費を重視する乗り方や、始動性が気になる方、国産の高年式スポーツカー(メーカー指定粘度が0W-20/0W-30)にお乗りの方は、こちらの低粘度エンジンオイルであるHYBRIDシリーズがお勧めになります。

ちなみに、HYBRID(ハイブリッド)と言うネーミングですが、ハイブリッド車用と言う訳ではなく、2種類のベースオイルにハイブリッド処理を行い、製品化したことから名付けられました。ハイブリッド車以外にも使用できます。

 

中粘度エンジンオイル(例)

HIGH QUALITYシリーズ 

5W-20/5W-30/5W-40/10W-40

普段は街乗りでサーキットには行かないけど、たまにアクセル多めに踏むよ、という方で、コスパの良い高品質なエンジンオイルを使いたい!というユーザー様へ最適なエンジンオイルです。

当社の主力製品でもあります。

 

「解説は読んだけど、やっぱり自分で選択するのは不安だ…!」という方へ!

TAKUMIモータオイルでは皆さまに合ったオイルや添加剤に関するアドバイスを受け付けております。

こちらのリンク【適正オイルのご質問】よりお気軽にお問合せください。

 

TAKUMIモーターオイルでは、高性能ギアオイルもご用意しております。

MULTI / RACING GEARシリーズ 

75W-90/80W-90 / 75W-140/85W-140

GEAR OIL