新生「TAKMO(タクモ)」がお届けする、エンジンオイルの最前線へようこそ。
2026年現在、自動車業界は100年に一度の変革期の中盤にあり、エンジンオイルに求められる性能も劇的な進化を遂げています。特に最新規格である**「API SQ」**の登場は、これまでの「SP規格」をさらに深化させ、現代のハイブリッド車やダウンサイジングターボ車の寿命を左右する重要な鍵となっています。
今回は、エンジンオイルの**「5つの基本機能」**という切り口から、SP規格とSQ規格の違いをどこよりも分かりやすく、かつ深掘りして解説します。あなたの愛車を守る「血液」の進化を、ぜひ体感してください。
API規格の進化とは?SP規格からSQ規格へのバトンタッチ
まず、API規格とは米国石油協会(American Petroleum Institute)が定めた世界基準の品質規格です。アルファベットの「S」はガソリン車用(Service Stationの略)を指し、後ろの文字が進むほど(P→Q)高性能であることを示します。
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API SP規格(2020年〜): LSPI(低速早期着火)対策やタイミングチェーンの摩耗防止を主眼に置いた規格。
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API SQ規格(2025年〜): ハイブリッド車(HEV)特有の課題解決、さらなる省燃費性能、そして「超低粘度化」に伴う保護性能の強化を追求した最新規格。
それでは、この進化が具体的にオイルの「5つの役割」をどう変えたのか見ていきましょう。
1. 潤滑作用(Lubrication):より「薄く、強く」の極致へ
潤滑はオイルの最も基本となる、金属同士の摩擦を減らす役割です。
SP規格での到達点
SP規格では、近年の主流である「0W-20」などの低粘度オイルにおいて、エンジン内部のタイミングチェーンが伸びてしまう問題(摩耗)を防ぐ性能が飛躍的に向上しました。
SQ規格での進化:超低粘度の壁を突破
SQ規格の最大の特徴は、「0W-8」や「0W-12」といった、水のようにサラサラな超低粘度オイルでも、確実にエンジンを守る強固な油膜を形成する点にあります。
現代のエンジンは燃費を稼ぐために、極限まで摩擦を減らそうとしています。SQ規格は、この「薄すぎる油膜」でも金属同士が接触して焼き付かないよう、特殊な添加剤の配合バランスをゼロから見直しています。いわば、薄いバリアを、より硬く、より滑らかにしたのがSQ規格です。

2. 密封作用(Sealing):目に見えない「隙間」を埋める技術
ピストンとシリンダーの隙間を塞ぎ、燃焼ガスの漏れ(パワーロス)を防ぐ機能です。
SP規格での課題
SP規格が登場した背景には「LSPI(低速早期着火)」という、直噴ターボ車特有のノッキング現象がありました。これを防ぐために、オイルが燃焼室に入り込んでも異常燃焼を起こしにくい成分設計がなされました。
SQ規格での進化:カーボン発生の抑制と密閉の維持
SQ規格では、ハイブリッド車のように「エンジンが止まったり動いたり」を繰り返す環境下での密封性能を強化しています。
エンジンが冷えた状態での始動が多いため、不完全燃焼による「カーボン(すす)」が発生しやすくなります。SQ規格のオイルは、このカーボンがピストンリングにこびりつくのを防ぎ、長期間にわたって新車時のような高い密封性を維持します。これにより、**「長年乗ってもパワーが落ちにくい」**という恩恵をユーザーにもたらします。
3. 冷却作用(Cooling):熱を逃がし、システム全体を守る
エンジン内部の熱を吸収し、オイルパンに戻って放熱する役割です。
SP規格での対応
小型化された高出力ターボエンジンは、想像を絶する熱を持ちます。SP規格は、過酷な熱環境下でもオイル自体が酸化(劣化)しにくい耐久性を備えていました。
SQ規格での進化:熱管理のインテリジェンス化
SQ規格がターゲットにしているのは、エンジンの熱だけでなく**「熱のムラ」**です。
特にハイブリッド車やアイドリングストップ車では、エンジン温度が上がりきらない「低温状態」と、高速道路走行時の「高温状態」の差が激しくなります。
SQ規格は、どんな温度域でも熱を効率よく吸収し、エンジン各部への熱ダメージを最小限に抑えます。TAKMOの次世代オイルも、このSQ規格の設計思想を取り入れ、熱によるパーツの歪みや劣化を防ぐ「タフさ」を備えています。

4. 洗浄分散作用(Cleaning):汚れを「溜めない」から「包み込む」へ
エンジン内部に発生するスラッジ(泥状の汚れ)を洗い流し、一箇所に溜まらないようにする役割です。
SP規格の守備範囲
SP規格は、直噴エンジンで発生しやすい「すす」をオイルの中に分散させ、塊にしない性能に優れていました。
SQ規格での進化:水分混入への鉄壁のガード
ここで大きな違いが出ます。SQ規格では、「水分によるスラッジ」対策が大幅に強化されました。
ハイブリッド車はエンジンが温まりにくいため、エンジン内部で結露が発生し、オイルに水が混ざりやすいという宿命があります。水とオイルが混ざると、マヨネーズ状のドロドロした汚れが発生し、エンジンを詰まらせます。
SQ規格は、この水分を微細な粒子として取り込み、エンジン各部に悪影響を与えないように中和・分散させる能力が飛躍的に高まっています。まさに「ハイブリッド車時代の清掃員」といえる進化です
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5. 防錆・防食作用(Rust Prevention):見えない腐食から愛車を救う
金属パーツが錆びたり、酸性物質によって腐食したりするのを防ぐ役割です。
SP規格の基準
酸化防止剤の改良により、オイルの寿命(交換サイクル)を維持しながら、内部パーツを保護する能力を持っていました。
SQ規格での進化:低温腐食への徹底抗戦
「洗浄分散」の項目でも触れた通り、最新のエンジン(特にHEV)は水分の影響を強く受けます。水分は錆の直接的な原因になります。
SQ規格は、エンジンが低温のまま停止しても、金属表面に強力な防錆被膜を形成し続けるよう設計されています。たとえ数週間エンジンをかけない期間があっても、内部が錆びるリスクを極限まで低減します。
また、バイオ燃料などの多様な燃料が普及する中で、それらが燃焼した際に発生する酸性物質に対しても、SQ規格は高い中和能力を発揮します。
まとめ:なぜ今、TAKMOは「SQ」を見据えるのか

API SPからSQへの進化は、単なる「性能アップ」ではありません。それは、**「電動化が進む現代の車に最適化された、新しいプロテクションの形」**なのです。
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潤滑: 超低粘度でもエンジンを守り抜く。
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密封: カーボン堆積を防ぎ、燃焼効率を維持する。
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冷却: 温度変化の激しい現代のエンジンを安定させる。
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洗浄: ハイブリッド車特有の水分混入による汚れを防ぐ。
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防錆: 錆びやすい低温環境から金属をガードする。
新生ブランド「TAKMO」の製品ラインナップは、これらの厳しい最新基準をクリア、あるいは凌駕することを目指して開発されています。

TAKMO【SQ規格】ハイクオリティ―シリーズ
「TAKUMI(匠の技術)」から「Modernization(近代化)」へ。
私たちの新しいキャッチコピーである**「Car Protections(カープロテクションズ)」**は、モーターオイルというエンジンの保護(内部)から、今回発売した「Premium Glass Coat」によるボディの保護(外部)まで、愛車をトータルで守り抜くという決意の表れです。
規格が変われば、オイルも変わる。オイルが変われば、愛車の未来が変わります。
あなたの大切な愛車に、次のステージの安心を。ぜひ、新生TAKMOの次世代品質をお試しください。
【ラインナップの一部をご紹介】
高回転を多用する乗り方、スポーツカーで峠を攻める!という方は、燃費よりもパワーを出せる高粘度のエンジンオイルがお勧めです。
高粘度エンジンオイル(例)
MICRO TITANIUM MELT(マイクロチタン)シリーズ
5W-30/5W-40/10W-55/15W-60
高性能エンジンオイル+マイクロチタンによる潤滑性能とエンジン内部クリーニング作用をプラス。パワーアップした愛車を長く乗りたい方に最適です。
0W-40/5W-50/10W-40/10W-60
ハイパワー車、高性能車、サーキット走行に求められる性能を純粋に追求したモデル。愛車本来のパフォーマンスを発揮したい方に最適です。
高粘度というのも、あくまでSAE粘度10~20番アップが限界だと考えてください。
それ以上の硬いオイルを使用するとオイルの粘度にエンジンパワーが負けてしまい、エンジン回転数の上昇が遅くなりクルマが重く感じるようになります。
5W-30 → 5W-50 or 10W-40 or 10W-50
もちろん、チューニングを施して、エンジンパワーを上げている車両はこの限りではありません。
低粘度エンジンオイル(例)
0W-16/0W-20/0W-30
燃費を重視する乗り方や、始動性が気になる方、国産の高年式スポーツカー(メーカー指定粘度が0W-20/0W-30)にお乗りの方は、こちらの低粘度エンジンオイルであるHYBRIDシリーズがお勧めになります。
ちなみに、HYBRID(ハイブリッド)と言うネーミングですが、ハイブリッド車用と言う訳ではなく、2種類のベースオイルにハイブリッド処理を行い、製品化したことから名付けられました。ハイブリッド車以外にも使用できます。
中粘度エンジンオイル(例)
5W-20/5W-30/5W-40/10W-40
普段は街乗りでサーキットには行かないけど、たまにアクセル多めに踏むよ、という方で、コスパの良い高品質なエンジンオイルを使いたい!というユーザー様へ最適なエンジンオイルです。
当社の主力製品でもあります。
「解説は読んだけど、やっぱり自分で選択するのは不安だ…!」という方へ!
TAKUMIモータオイルでは皆さまに合ったオイルや添加剤に関するアドバイスを受け付けております。
こちらのリンク【適正オイルのご質問】よりお気軽にお問合せください。
TAKUMIモーターオイルでは、高性能ギアオイルもご用意しております。
75W-90/80W-90 / 75W-140/85W-140




