最終戦〜アクシデントに見舞われながらも、6位完走でシーズンを締めくくる

最終戦〜アクシデントに見舞われながらも、6位完走でシーズンを締めくくる

Audi Team Hitotsuyamaは、2022年11月26日〜27日、三重県の鈴鹿サーキットで開催されたENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook 第7戦SUZUKA S耐 (5h×1レース)のST-Zクラスに参戦しました。

 

FCYが7回、セーフティカー導入が2回と序盤から荒れた展開になった決勝で、#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4は他クラスのマシンから接触を受けるアクシデントに見舞われましたが、それでも最後まで力強く周回を重ねて、6位完走で参戦1年目のシーズンを締めくくりました。

予選

前回の第6戦岡山大会では#33 Audi R8 LMS GT4の完走をサポートしたAudi Team Hitotsuyamaは、この最終戦には従来どおりの#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4で参戦。ドライバーのラインアップはいつもと変わりませんが、宮田莉朋が11月25日に都内で開催された2022年 JAFモータースポーツ表彰式に参加するために、当日の練習走行ができなくなったことから、急遽BドライバーとCドライバーを入れ替え、Aドライバー:阿野雅樹、Bドライバー:神 晴也、Cドライバー:宮田莉朋、Dドライバー:阿野雄紀で5時間レースに挑みました。

 

決勝レース前日の11月25日、くもり空の鈴鹿サーキットでは、スターティンググリッドを決める公式予選が行われました。

スーパー耐久ではAドライバーとBドライバーの合算タイム順で決勝のスターティンググリッドが決まります。前日までの専有走行や当日午前のフリー走行ではアクシデントによる赤旗中断が多発し、#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4は連続した周回のテストが十分できなかったものの、Bドライバーの神を中心になんとかマシンのセットアップをまとめて、午後からの予選に臨みました。

 

予定より7分遅れの午後1時26分から、まずはAドライバーを対象とした15分間のセッションが行われ、これに阿野雅樹が参加。阿野雅樹は、前日の専有走行と異なる路面コンディションに手こずりながらも、計測3周目に2分22秒233をマークすると、その後は周回を重ねるごとに自己ベストを更新し、クラス6番手の2分18秒595でセッションを終えました。

 

午後2時27分からのBドライバー予選では、神が計測3周目に2分12秒044をマーク。

次の周でタイム更新を狙いましたが、途中で姿勢を乱してタイムアタックを断念。

 

それでも、名だたるBドライバーを相手にクラス5番手タイムを記録しています。

AドライバーとBドライバーの合算タイム順で決められる決勝のスターティンググリッドはクラス6番手、総合18番グリッドを獲得しています。

 

なお、Cドライバーの宮田莉朋は2分13秒604、Dドライバーの阿野雄紀は2分18秒300で、ともに予選通過タイムをクリアしています。

決勝

快晴に恵まれた鈴鹿サーキットでは、11月27日午前10時45分、5時間にわたる戦いの火蓋が切られました。

Audi Team Hitotsuyamaは、いつもどおり、神がスタートを担当。

今回は神が連続2スティントを走り、リードを広げる作戦でしたが、いざレースが始まるとオープニングラップからいきなりFCYが導入され、さらに神が担当した第1スティントだけでもFCYが4回、セーフティカーが2回導入される荒れた展開に。そんな中で神は自己ベストの2分14秒500をマークするなど持ち前の速さを発揮して、13周目にはクラストップに踊り出ます。

 

しかし、度重なるFCYやセーフティカーランで後続とのリードを稼ぐには至らず、ピットストップのタイミングもうまく合わなかったことから、チームは神の連続スティントの予定を急遽変更し、30周が終わったところで阿野雅樹へドライバーを交替。

セーフティカーラン中のピットストップにより、少ないタイムロスで阿野雅樹をコースに送り出すことができました。

 

ところが、セーフティカーランが解除されたその周、阿野雅樹がS字コーナーを走行している場面で、ST-TCRクラスの1台がインを刺し、#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4に接触。そのはずみでマシンはスピンし一時ストップする事態に。

幸いマシンは走行が続けられる状態で、阿野雅樹はすぐにコースに復帰することができました。

しかし、フロントタイヤにダメージを受けたことで、高速コーナーでアンダーステアが強まるなど厳しい状況となり、思うようにペースを上げることができませんでした。

それでも24周、ジェントルマンドライバーに課せられた義務走行時間の60分を走り抜き、第3ドライバーの阿野雄紀にマシンを託しました。

 

タイヤ交換をともなうピットストップののちにコースに送り出された阿野雄紀は、専有走行などでの走り込みが足りない状況にもかかわらず、ときおり2分20秒前後のタイムをマークしながら、着実に周回を重ねていきます。

そして、19周を終えたところで、最終ドライバーの宮田にステアリングを委ねました。

この時点で#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4はクラス6番手、5位とは1周以上の差がありました。

事前の走行が公式予選だけという宮田でしたが、チームベストの2分14秒113を叩き出すなど速いペースで周回を続け、途中1度の給油ストップをはさんで、ゴールまでの約1時間半、40周を走り切ります。

さすがの宮田でもポジションを上げることはできませんでしたが、#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4を6位完走に導きました。

 

今シーズンはこの第7戦をもってシリーズが終了し、#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4は5戦中2戦で表彰台を獲得しました。

この結果に加えて、参加するドライバーやスタッフ、応援してくださるスポンサーやファンの皆さまとともに、いつも楽しいレースができたこと、感動を共有できたことが何よりの収穫です。

 

あらためて、この1年間の応援やご支援を、チーム一同、心より感謝申し上げます。

 

第6戦〜Audi driving experience Japanの完走をサポート新年のご挨拶